ITmedia NEWS >
STUDIO PRO

ニコン「Z6III」を試す 部分積層型CMOSの実力は? 進化したAFとファインダーにも注目荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/7 ページ)

» 2024年07月13日 18時37分 公開
[荻窪圭ITmedia]

28-400mmは無茶なレンズだった

 もし、1本ですべてをまかないたい、旅行に行くので広角から望遠までレンズ交換なしで何でも撮れるレンズが欲しいという人には28-400mmというおそろしい超高倍率ズームレンズも登場した。

なんと14倍ズームになる「NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR」を装着してみた。望遠端でF8だが、コンパクトで便利

 クオリティー的には24-120mm F4 Sに一歩譲るが日常的なスナップにも使えるズームレンズとしてはなかなかだ。まあ、広角系スナップ撮影にも使える望遠ズームと捉えるのがいいかと思う。

 28mmと400mmでどれだけ違うのか。このくらい違うのである。

聖橋の上から川を渡る丸の内線車両を28mmで(28-400mm 28mm 1/640秒 F4 ISO100)
400mmにすると一番奥に見える鉄橋を渡る中央総武線をこの大きさで撮れるのだ(28-400mm 400mm 1/400秒 F8 ISO320)

 望遠でメインの被写体を狙いつつ、広角で全体の雰囲気を抑える、みたいな撮り方もOk。

望遠端で約1.2mまで寄れるので、赤とんぼをちょっと離れて狙ってみた。背景の緑は田圃だ(28-400mm 400mm 1/640秒 F8 +0.33 ISO900)

 最後にもう1本、違うレンズを。Plenaの名を持つハイエンドレンズ「135mm F1.8 Plena」だ。

「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」はポートレート用のハイエンドレンズ

 これは、クオリティ最優先のレンズ。滑らかできれいなボケと描写力を味わうハイエンドレンズ。何はともあれポートレートを撮るべし。

「リッチトーンポートレート」で。背景がきれいにボケるとより被写体が際立って見えるというものだ(135mm 1/2500秒 F1.8 +0.3 ISO100)

 さらに、きれいな円形ボケもチェック。

 F1.8のレンズだが、F2.0にするとすごくきれいなボケを楽しめる。夜のアジサイの奥で光っているのは遊歩道沿いのなんてことない灯りだ。

135mm Plenaを持って夜のアジサイを。背景に点光源が入る構図を狙ってみた。点光源の丸いボケがすごく印象的に(135mm 1/160秒 F2 ISO2500)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

あなたにおすすめの記事PR