なんか「ちょうどいい」デジタル一眼が発表されたのである。小さすぎず重すぎず、デザインや性能に凝りすぎず、グリップもしっかりしていて構えやすく、価格も手頃で、最新の技術や機能がほどよく搭載されていて、イマドキのスタンダードなカメラと呼ぶに相応しい1台っぽいのだ。
ニコンの「Z50II」である。前モデルのZ50が2019年秋だったので、5年ぶり。5年分の進化を見てみたい。
ニコンのAPS-Cサイズセンサーカメラといえば、「Zfc」が有名だが、あれはトラディショナルなデザインや操作系が特徴のモデル。Z50シリーズは、同社の主力機「Z6」や「Z8」シリーズの流れを汲むオーソドックスなデジタル一眼スタイルだ。
イメージセンサーは2088万画素。Z50やZfcと同じものである。ニコンの現行APS-Cサイズセンサー機はすべてこのセンサーだ。画素数は多くないが、長く使っているということは特性が良いのだろう。
質量は約550gとZ50やZfcよりちょっと重くなった。
ボディ内手ブレ補正は未搭載。エントリー向けのAPS-Cフォーマットのズームレンズは手ブレ補正を内蔵しているのでそちらでってことか。
高感度にはそこそこ強いので手ブレしそうなときはISO感度とシャッタースピードを上げて対応という感じ。ISO感度はISO51200まで上げられる(拡張ISO感度でISO204800相当がMAX)。
ボディはコンパクトだがグリップはしっかりしており、アイピース部の出っ張りも小さくなったので構えやすい。
グリップとマウントの間にFn1とFn2キーがあるのはZシリーズの伝統。カメラを構えたまま押しやすい位置にあり、上手く使えば使い勝手がぐんと上がる
前モデルと異なるのは3点。
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