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ニコン「Z50II」はなんだか“ちょうどいい”デジ一眼 価格も手頃なスタンダード機の実力は?荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2024年11月30日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 なんか「ちょうどいい」デジタル一眼が発表されたのである。小さすぎず重すぎず、デザインや性能に凝りすぎず、グリップもしっかりしていて構えやすく、価格も手頃で、最新の技術や機能がほどよく搭載されていて、イマドキのスタンダードなカメラと呼ぶに相応しい1台っぽいのだ。

 ニコンの「Z50II」である。前モデルのZ50が2019年秋だったので、5年ぶり。5年分の進化を見てみたい。

コンパクトでオーソドックスなデザインのZ50II。小ぶりだがグリップはしっかりしていて持ちやすい。12月13日発売予定で直販価格はボディのみ14万5200円

Z50から5年分進化したZ50II

 ニコンのAPS-Cサイズセンサーカメラといえば、「Zfc」が有名だが、あれはトラディショナルなデザインや操作系が特徴のモデル。Z50シリーズは、同社の主力機「Z6」や「Z8」シリーズの流れを汲むオーソドックスなデジタル一眼スタイルだ。

 イメージセンサーは2088万画素。Z50やZfcと同じものである。ニコンの現行APS-Cサイズセンサー機はすべてこのセンサーだ。画素数は多くないが、長く使っているということは特性が良いのだろう。

正面から。イメージセンサーは従来と同じ2088万画素を踏襲。マウントが大きいのでセンサーがより小さく見える

 質量は約550gとZ50やZfcよりちょっと重くなった。

 ボディ内手ブレ補正は未搭載。エントリー向けのAPS-Cフォーマットのズームレンズは手ブレ補正を内蔵しているのでそちらでってことか。

 高感度にはそこそこ強いので手ブレしそうなときはISO感度とシャッタースピードを上げて対応という感じ。ISO感度はISO51200まで上げられる(拡張ISO感度でISO204800相当がMAX)。

 ボディはコンパクトだがグリップはしっかりしており、アイピース部の出っ張りも小さくなったので構えやすい。

キットレンズとなる16-50mm F3.5-6.3 VRを装着。グリップがしっかりしていて構えを安定させやすい

 グリップとマウントの間にFn1とFn2キーがあるのはZシリーズの伝統。カメラを構えたまま押しやすい位置にあり、上手く使えば使い勝手がぐんと上がる

Fn1とFn2キー。特にFn1キーはグリップした状態で指を少し伸ばせば押せるので便利

 前モデルと異なるのは3点。

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