米OpenAIの12日間にわたる発表イベント「12 Days of OpenAI」が12月20日(現地時間)に完結した。本稿で12の発表を時系列にまとめておく。サム・アルトマンCEOが予告したように、大小とりまぜた発表だった。
推論AI「o1」と、月額200ドルの新プラン「ChatGPT Pro」の発表。o1は、従来のモデルよりも推論能力が大幅に向上し、複雑な問題を解決できるようになった。o1のシステムカードも発表され、安全性評価、レッドチーミングの知見、安全性の向上などが強調された。(関連記事)
「Reinforcement Fine-Tuning」(強化学習ファインチューニング研究)プログラムの発表。特定のタスク用に「oシリーズ」モデルを変更できるようにするモデルカスタマイズ方法だ。まずは複雑なタスクを持つ研究者、大学、企業からの応募を募集した。(関連記事)
高画質でリアルな動画を生成できるAIモデル「Sora」の一般公開の発表。ChatGPT PlusおよびProの加入者はsora.comを通じてアクセスできるようになった。一時的に登録を制限しなければならないほどに新規登録が殺到した。(関連記事)
10月に発表した「Canvas」の無料公開。Canvasは、ChatGPTと連携して文章作成やコーディングを行うためのインターフェースで、GPT-4oモデルに直接統合された。(関連記事)
「Apple Intelligence」からChatGPTへのアクセス提供開始の発表。Appleが同日発表した最新OSを搭載するiPhone、iPad、Macのユーザーは、ChatGPTのアカウントがなくてもApple Intelligence経由でChatGPTを使えるようになった。(関連記事)
ChatGPTの音声機能に2つの機能を追加。ChatGPT PlusおよびPro加入者向けの画面共有サポート付き「ビデオ通話」と、季節限定のサンタクロース音声プリセットだった。サンタクロースは日本語も話す。(関連記事)
Anthropicの「Projects」に似た、ChatGPTのチャットを個別管理する機能「Projects」の発表。ChatGPT PlusおよびPro加入者が利用可能になった。GPT-4oモデルと連携する。将来的にはo1などとの互換性も実現する予定という。
有料プランでのみ使えていたWeb検索機能「ChatGPT search」の無料ユーザーへの提供開始。高速化し、モバイルアプリでも利用可能になった。(関連記事)
開発者向けのみの日。APIプラットフォームを通じてのo1リリース、GPT-4oオーディオの価格引き下げ、Realtime APIの改善など。(関連記事)
前日とは一転、一般的な人々にChatGPTを試させるための試みとして、米国のフリーダイヤル経由のChatGPTの高度な音声機能との会話と、WhatsAppでのテキストチャットの提供開始を発表した。(関連記事)
Mac版ChatGPTアプリと他のアプリとの連携の発表。XcodeやNotionと連携できる。Windows版アプリでも近く可能になる見込みだ。(関連記事)
AGI発表か、と期待された最終日だが、新たな推論モデル「o3」と「o3-mini」のプレビューの発表だった。一般公開はまだしない。
OpenAIはこれをAGIだとは言っていないが、ARC-AGIテストで人間の結果に匹敵する85%以上のスコアを獲得したという。
アルトマン氏は、o3-miniは2025年1月下旬にリリースの可能性があると語った。(関連記事)
米OpenAI、新たなAIモデル「o3」発表 「AGI」に最も近い性能に
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OpenAIの「12 Days」10日目は固定電話からでもChatGPTと15分無料で会話できるサービス
OpenAI、クリスマスまで毎日1つ何かを発表へ 「Sora」も?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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