勝央SAのCHAdeMOは出力40kWとは名ばかりで、最大でも25kW(70アンペア)しか出ませんでした。30分間充電しても、実質電力量12.42kWhで距離にすると約96km分です。PA/SAのCHAdeMO充電器は、得られる電力量にかかわらず時間課金制です。これで鈴鹿PAと請求金額が同じなわけですから、「責任者出てこい!」(古っ)とボヤキたくもなります。
以前、どこかのSAで出力40kW器を利用したときは、終止36〜37kWが出ていたので、勝央SA充電器の個別の問題のようです。しかも、操作パネルの液晶画面を保護するアクリル板の表面が劣化しており文字等が読み取れません。
2度のミスを経て、勘を頼りに操作してなんとか充電を開始しました。こういうもろもろの不安定性や不確実性がCHAdeMOのユーザー体験をおとしめることになります。
日経新聞によると、高速道路上の充電設備を管理・運営するe-Mobility Powerでは、主要幹線から順次新設備に入れ替えたり、2025年後半に、充電量に基づく従量課金制を導入しつつ、30分上限ルールも廃止するそうなので今後に期待といったところでしょう。
結局、勝央SAには、バッテリー残22%で到着し、30分充電して40%までしか回復しませんでした。それでも200km以上は走行できるのでラーメンを食した後「おかわり充電」はせず、早々に出発しました。
1時間30分程度かけて津山城跡の石垣を丹念に見学し、国道53号線を使い岡山市の実家に向かいます。この約63kmの行程において、外気温は、11度まで下がりましたが今回の旅を通して、108Wh/km(9.26km/kWh)と最も良い電費を記録しました。
最大の要因は、途中の峠越えはあるものの、全体的には海抜100メートルの地点から、岡山平野の北に位置する海抜10メートルの実家に向かう経路であるため、下り傾向が続くからだと思われます。
実家には、バッテリー残29%で到着しました。翌日の墓参り、買い物、他界した父親が経営していた工場跡地の訪問など、翌日の予定をこなすには十分な容量を残しています。しかし、ここで母親のダメだしがさく裂しました。
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