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悩ましき“充電器ガチャ”との闘い――納車4年目のテスラで挑む、「横浜→岡山」往復1500km旅【前編】走るガジェット「Tesla」に乗ってます(2/6 ページ)

» 2025年03月01日 13時00分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

予想を上回る低電費に喜ぶ

 午前3時にSOC(State Of Charge)100%で自宅を出発しました。最初の充電ポイントは、約370km先の新名神高速道路の鈴鹿PA内のCHAdeMO充電器を予定しています。Teslaナビの「トリップアドバイザー」によると、バッテリー残27%で到着とあります。

Teslaナビのトリップアドバイザーによると366km先の鈴鹿PAには27%残で到着予定。この写真は、別日の別時間帯に撮影したもの。気温や天候などはほぼ同条件

 27%はある意味歓迎されるべき残量です。SOC27%からの急速充電スタートは、時間と充電量の対比において効率面で比較的良い結果をもたらしてくれます。バッテリーにも優しいですし。

 SOC27%だと鈴鹿PAまでの想定電費は、計算上約138Wh/km(7.18km/kWh)になります。ここで30分かけて約20kWh(約144km分)を充電し、さらに山陽道の岡山ICまでのどこかのSA/PAで、昼食がてらもう1回(30分)充電すれば岡山市の実家に余裕で到着可能という計画です。

 途中、仮眠(出発前に2時間程度寝ただけなので小一時間も爆睡…)やトイレ休憩を挟み、鈴鹿PAに到着したのは午前8時30分でした。ここは充電器が1基なので、先客がいたら待ちを覚悟しなければなりませんが、幸い空いていました。

鈴鹿PAには出力50kWの1口充電器が1基のみ。手前の「EV」区画は待ちスペース

 結果、バッテリー残量は36%と予想より良い結果でした。新東名高速道路では、マックス120km/hで走行する場面もありましたが、オートパイロットを使い平均80km/h強で走ったこともあり、122Wh/km(8.2km/kWh)と想定以上の電費を稼げたようです。普段から落ち着いた走りを心掛けているので、特に省エネ走行を意識したつもりはありません。外気温は、出発時、到着時共に17度前後でした。

 予想より低電費だったのでここで充電しないで約60km先の名神高速道路の草津PAまで攻めたとしても、計算上は二十数パーセントを残して到着するはずです。攻めてみようかと迷いはしましたが、空腹だったこともあり、鈴鹿PAで朝食がてら充電することにしました。

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