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月のクレーターもばっちり 「COOLPIX P1100」は相変わらず常識を越えた超望遠カメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)

» 2025年03月16日 12時37分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 久しぶりに来ました、超弩級コンパクトデジカメ。業界の慣習としてレンズ一体型カメラを「コンパクトカメラ」と呼んでるので、誰がどう見てもコンパクトじゃないのはご容赦ください。

レンズ一体型超高倍率ズームカメラ「COOLPIX P1100」。迫力のコンパクトデジカメである

 それが、2018年に登場した「COOLPIX P1000」の後継機「COOLPIX P1100」である。カメラの製品サイクルが長くなり、特に市場がシュリンクしたコンパクトデジカメ市場だとなかなか新製品は難しいけれども、マイナーチェンジとはいえこうして出てきてくれた。

 何が超弩級かというと、ズーム倍率。非常識にもほどがあるという125xなのだ。12倍じゃなくて125倍。

 そこまで超望遠だと何を撮るんだ、という感じだけれども、何はともあれ撮るのだ。

125倍の迫力で月と鳥を撮る

 125倍ズーム。35mm判換算だと24-3000mm相当となる。

 広角端と望遠端はこんな感じ。天に向かってまっすぐ伸びるぜって意思を感じる。

24mm相当の広角端と3000mm相当の超望遠端。ぐぐっとレンズが伸びる。フロントヘビーになるので三脚を使うときはそれなりのものを用意すべし

 イメージセンサーはコンパクトデジカメらしく1/2.3型で画素数は1605万画素。開放F値はさすがに望遠端だと暗めで、F2.8-8.0だ。

 レンズやセンサーは先代P1000と同じなので(多少改良はされているかもしれないが)、高感度にはさほど強くなく、AFもコントラスト検出AFなのでさほど速くはない。昨今の像面位相差AFに慣れていると、遅く感じるだろう。そこはしょうがないですな。

 それで何を撮るのか。撮影モードダイヤルを見ると、「これを撮りたいんでしょ」とばかりにP1100ならではの撮影ポジションが2つある。「月」と「鳥」だ。

撮影モードダイヤル。鳥と月。さらにシーンモードを駆使してP1100ならではの撮影を楽しみたい

 最初に月を撮ってみよう。

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