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月のクレーターもばっちり 「COOLPIX P1100」は相変わらず常識を越えた超望遠カメラだった荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

» 2025年03月16日 12時37分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 EVFは約236万ピクセルで前モデルと変わらず。ハイエンドのミラーレスほどの性能はなく、AFもそれほど速くはないので鳥なら何でもイケるというわけじゃない。

 ただ前モデルに比べると鳥モード時のAF枠設定が増えるなど使いやすくはなっている。

 鳥モード時はOKボタンを押したときのデフォルトが500mm相当になる。それで鳥を中心に抑えて必要に応じてズームアップしてくださいということだ。

 500mm、3000mmと連続してどうぞ。アオサギである。

鳥モードで休んでいるアオサギ(500mm 1/320秒 F5.0 ISO100)
望遠端まで上げると顔のアップが。晴天下だからいいけど、ちょっと暗くなるとシャッタースピードが落ちるので要注意だ(3000mm相当 1/500秒 F8.0 ISO160)

 この迫力はなにものにも代えがたい。

 連写は秒7コマまで。電子シャッターを使えば先取り撮影(プリキャプチャーだ)や超高速連写も可能だが、その場合、画像サイズががくっと小さくなる(先取り撮影だとなんと1Mサイズ)ので使いどころはあまりないかな。

 また、レンズがF8でISO感度が最高でISO6400なので曇天下や日陰など条件が悪いときはシャッタースピードを上げづらく、大きく動いている鳥や動物を撮るときは晴天下に限るかも。

 ちなみに、これはISO6400で望遠で撮った猫。さすがにセンサーサイズが小さいこともあって高感度時はディテールがつぶれやすい。

夕刻、ふさふさの長毛種を望遠で。さすがにISO感度を6400まで上げるとディテールがつぶれてくる(1200mm相当 1/125秒 F8 ISO6400)

 まあそこは仕方がないところか。

基本的な作例で性能チェック

レンズを望遠端まで出して構えて貰った。撮影時の質量は約1410g。レンズの大きさを考えればかなりの軽量だ

 では、月と鳥以外を撮りつつ性能をチェック。

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