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ゲーミングスマホってぶっちゃけどう? 「学マス」で分かった「ROG Phone 9 Pro」と「POCO F7」2機種の実力(3/3 ページ)

» 2025年05月29日 10時13分 公開
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ゲーム以外の機能もチェック

 ゲーミングスマホとはいえ、日常的に使うスマートフォンとしてカメラ性能も重要です。ROG Phone 9 ProとPOCO F7 Ultraは、メインカメラ5000万画素、超広角カメラ1300万画素、望遠カメラ3200万画素という3眼構成を採用しています。一方、POCO F7 Proは望遠カメラがなく、メインカメラ5000万画素と超広角カメラ800万画素の2眼構成です。

 カメラ性能については、ROG Phone 9 Proが最も優れており、一般的なフラッグシップスマホと遜色ないレベル。POCO F7 Ultraは静止画よりも動画撮影に強みがあり、POCO F7 Proはエントリーモデルとしては十分な性能を持っています。ただ、いずれの機種も夜景のような状況では、やはりカメラが強いとされているスマホのような結果にはなりません。そこは用途が違うスマホなのだと割り切りはある程度必要です。

 日本での利用を考えると、「おサイフケータイ」(Felica)対応も重要なポイントです。この点では、ROG Phone 9 Proのみが対応しており、POCO F7 UltraとF7 Proは非対応です。電子マネーやSuicaなどを頻繁に利用する方にとっては、ROG Phone 9 Proの方が便利でしょう。一方、おサイフケータイ機能が不要な方や、別のスマホやカードで代用できる方であれば、POCO F7 UltraやF7 Proでも問題ありません。

 そして、ここまで記載していませんでしたが、ROG Phone 9 Proの一番すごいところは音の良さです。スマホから鳴っているとは思えないほどの音質と音圧があり、これはちょっとびっくりするレベルです。ROG Phone 9 Proは応答性も高いですから、特に音ゲー好きの人にはこれはたまらないでしょう。もちろん動画を見るにも最高です。

まとめ

 3機種を比較してきましたが、どれが「最良」というわけではなく、それぞれのニーズや予算に合わせて選ぶのが現実解です。

 ROG Phone 9 Proは18万9800円と高価ですが、専用ゲーミング機能や冷却システム、おサイフケータイ対応など、他にはない特徴を備えています。ゲーム専用機として最高の体験を求める方、高負荷ゲームを長時間プレイしたい人に向いています。

 POCO F7 Ultraは、ROG Phone 9 Proと同じSoCを搭載しながら、価格は半分近い9万9980円から10万9800円。専用ゲーミング機能は少ないものの、性能だけを見れば非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。高性能を求めつつ予算を10万円以内に抑えたい方に適しています。

 POCO F7 Proは、6万9980円から7万9980円と上の2機種に比べればお手頃。ゲームに必要十分な性能と大容量バッテリーを備えているため、コストパフォーマンス重視の人に向いています。

 いずれの機種も、一般的なスマホと比べればゲームプレイにおいて大きなアドバンテージがあります。自分のゲームスタイルや予算に合わせて、最適な一台を選んでみてください。ゲーミングスマホというジャンルの中でも選択肢があるのはジャンルの成熟度を示しています。

 もちろん、これらゲーミングスマホ日常使いのスマートフォンとしても十分な性能を持っています。特に処理性能の高さは、写真や動画の編集、複数アプリの同時使用など、様々な場面で快適さをもたらしてくれるでしょう。

 スマートフォンのゲームはあまりやらないからゲーミングスマホは関係ないと考えるのは実にもったいないので、自分がスマホに求めていることを考えて、ゲーミングスマホも選択肢の一つと考える方が賢明です。

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