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銀塩カメラ的“縛り“もオジさん達に大ウケの富士フイルム「X half」 きっかけは入社2年目の若いデザイナーだった分かりにくいけれど面白いモノたち(7/7 ページ)

» 2025年06月27日 18時07分 公開
[納富廉邦ITmedia]
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 最初に抱いた様々な疑問も、まず「2in1の組写真を、フィルムカメラ的な操作のコンパクトな縦構図カメラで撮る」というコンセプトから始まったと聞くと、とても腑に落ちる。ハーフサイズカメラだと思うから、色々不思議に思ったのだけど、重要なのは、縦構図の写真を2枚並べるという表現だったのだ。それを多くの人が手に取りやすいモデルへとブラッシュアップしつつ、最初のコンセプトは忘れない。その姿勢が「個性的」な、でも製品開発のロジックはきっちりと筋の通ったカメラを生んだのだろう。

もう、私は欲しくてたまらない。ただ、そのコンセプトに対して、やや価格が高過ぎるような気はする。

 とはいえ、昨今の円安の状況に加え、実売価格はスマホよりは安いような気もするし、ここは無理しても買うべきかと真剣に悩む。そのくらい、他にはないこのカメラだけの体験ができる製品なのだ。そういう製品が企画を通して、発売されたことが、何よりうれしいのだった。

今回、取材に応えて、開発の裏側を教えてくださった渡邊淳さん(写真=右)と、米山諒さん(写真=左)
グリップや速写ケースなど、サード・パーティーによる周辺アイテムも充実。さらに、レンズ前面に装着するUVフィルターなども用意されている。UV、VNDフィルターはデジタルでの再現は難しいから、専用のものがあるのはうれしい
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