前述のNXTPAPERキーは、ショートカットキーとしても動作します。1回押すとNXTPAPERモードの切り替えで、2回押すと文章作成支援(AIツール起動)、長押しでカラーペーパーモードと通常モードを切り替えます。これらは設定でオンにすると使えるようになります。
使ってみて感じたのは、NXTPAPER 11 Plusは屋外よりも屋内向きのタブレットだということ。マットな表面処理で指紋が付きにくく、長時間見ていても目が疲れづらい。特にカラーペーパーモードとインクペーパーモードでの読書は、本当に紙の本を読んでいるような感覚になります。スマホ以上にぐいぐい読めるという感覚があります。
他にも、スマートボイスメモで会議の自動議事録作成、リアルタイム字幕表示、音声翻訳など、AI機能も一通り揃っています。Google翻訳ベースのクラウド処理なので、精度も悪くありません。
実際のところ、Androidタブレットという選択肢自体がiPadに勝てるのか? というとなかなか厳しい状況ではあると思います。総合力でiPadに優位性があるのは誰もが思うことでしょう。
ただし、読書・メモ取り・文書作業に特化した用途であれば、むしろiPadよりも快適な体験を提供してくれる可能性もあります。そして、それを後押ししてくるのが、このNXTPAPERというディスプレイの優秀さ。今後、用途によって画面サイズを選べるようになってくれることを期待しています。
NXTPAPER 11 Plusの実勢価格は3万9800円。長時間の読書をする人や手書きメモを頻繁に使う人には充分お勧めできる価格帯ではないでしょうか。なお、TCLによると、一般販売以降は純正ケースの種類を増やすなど、アクセサリーの充実も検討しているようです。
冒頭で取り上げた“紙のような質感”は決して大げさな表現ではなく、特に目の疲れを軽減する効果が期待できます。T-Penの認証不要という発想も、実際に使ってみると「そうそう、これでいいんだよ」という感じでした。ゲームでもなんでもいけます! というタブレットではありませんが、用途を絞って使うなら非常に魅力的な選択肢だと思います。
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