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Amazon、ペンで書き込める「Kindle Scribe」新モデル 初のカラー版も AI検索機能など搭載

» 2025年10月01日 08時15分 公開
[ITmedia]

 米Amazonは9月30日(現地時間)、ニューヨークで開催のハードウェアイベントで、ペンで書き込める「Kindle Scribe」の新モデルを発表した。Amazonによると、生産性向上のために一から完全に再設計されたものという。フロントライト付き、フロントライトなしの2モデルに加え、シリーズ初となるカラーモデル「Kindle Scribe Colorsoft」が登場した。

 scribe 1 新Kindle Scribeの3モデル(画像:Amazon)

 新しいKindle Scribeシリーズは、先代モデルと比較して、より薄く、軽く、高速になった。本体の厚さは5.4mm、重さは400gと軽量化し、書き込みやページめくりは40%高速化した。また、11インチの反射防止ディスプレイは、紙の比率を反映したサイズで、フルサイズの文書を確認するのに適している。

 ハードウェア面では、ベゼルを狭く均一な照明を実現する小型化されたLEDを備えた新しいフロントライトシステム、摩擦を高めるためにテクスチャ成形された新しいガラス、視差をほぼゼロにする再構築されたディスプレイスタックを採用した。さらに、新しいクアッドコアチップとより多くのメモリ、最新のOxideディスプレイ技術により、動作全体がより機敏になったという。

 Kindle Scribe Colorsoftは、視認性に配慮されたカラーライティング体験を提供する。カスタムビルドの「Colorsoftディスプレイ技術」を採用しており、色を際立たせつつも細部を損なわないよう、カラーフィルターやナイトライドLEDを備えたライトガイドを使用している。モノクロモデル同様に、バッテリーは数週間持続するとしている。

 scribe 2 カラーモデルを紹介するパノス・パネイ上級副社長

新機能やツール

 新しいKindle Scribeには、生産性を高めるためのAIを活用したノートブック機能や再設計されたソフトウェアツールが搭載されている。

  • AI活用検索:ノートブック全体を自然な言葉で検索でき、AIによる要約を受け取れる。フォローアップの質問も可能
  • ドキュメントアクセス:Google DriveおよびMicrosoft OneDriveに対応し、文書をインポートしてマークアップしたり、注釈付きPDFをエクスポートしたりできる
  • OneNote連携:ノートを変換されたテキスト、または埋め込み画像としてMicrosoftのOneNoteにエクスポートし、1カ所にまとめられる
  • カラーペンとハイライト:10色のペンまたは5色のハイライターカラーで書き込み、描画、注釈を付けられる(Colorsoftのみ)
  • シェーディング機能:アーティストやクリエイター向けに、滑らかなグラデーションや微妙なトーンを作成できる新しいシェーダーツールを追加
  • クイックノート:新しいホーム画面に「クイックノート」を追加
  • ワークスペース::文書、ノートブック、本などを同じフォルダで整理できる機能
 scribe 3 Kindle Scribe Colorsoftのホーム画面(画像:Amazon)

 すべての新モデルには、充電不要で本体にシームレスに取り付け可能な新しいペンが付属する。

 価格と発売時期は以下の通り。

  • Kindle Scribe:米国では年内後半に499.99ドルで、2026年初頭に英独でも発売の予定
  • Kindlle Scribe Colorsoft:米国では年内後半に629.99ドルで、2026年初頭に英独でも
  • Kindle Scribe(フロントライトなし):米国では2026年初頭に429.99ドルで、英独でも同時期に

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