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エロい言葉で五七五を作るボードゲームを作ったら、想像以上にバズった話 「性癖俳句」制作&SNSマーケの舞台裏(1/4 ページ)

» 2025年12月29日 12時00分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 まず、本記事は大変下品な話題を扱った内容で、IT系ビジネス媒体にふさわしくない言葉遣いを多用するので、少しでも不快になる可能性がある人は迷わずブラウザバックすることをおすすめする。






 それでも読み進めたいという方は、最初に以下の画像を見てほしい。これは、筆者が個人的に制作したボードゲーム「性癖俳句」の画像だ。

 絵面から大体想像がつくと思うが、性癖俳句はHな言葉で五七五を作るパーティーゲームだ。筆者が会社務めをしながら、共同制作者と一緒に個人的な趣味として企画。構想からテストプレイ、制作に約1年かけ、9月8日に発表・発売した。

 Xで告知したところ、2万9000リポスト、9万いいねと拡散された。ありがたいことにゲームメディアなどにも取り上げてもらった他、パッケージ版はすぐに売り切れてしまい、急ぎ増刷することになった。オンラインで遊べるバージョンも用意しており、そちらもインフルエンサーに取り上げられるなど好評だ。制作風景を含む関連ポストのインプレッションは12月時点で累計2000万を超えた。

 制作においてはSNSの活用や販売するオンラインマーケットプレースの選定、オンライン版の企画など、ITmedia NEWS読者にも親和性があるであろう出来事や気付き、困りごともいくつかあった。同じようにボードゲーム・インディーゲーム制作を検討する人や、SNSでの宣伝に関心がある人の参考になるかもしれないので、備忘録も兼ねてまとめておく。

詠め、ドスケベ五七五!

 性癖俳句は、全54枚のカードに書かれた“性癖”(厳密に言えば誤用だ)を使って五七五の俳句を作る3〜6人用パーティーゲームだ。ルールは簡単で、まずプレイヤー間で「親」を決める。次に親以外がカードを引き、句を詠む。親はその中から最も気に入った句を選ぶ。選ばれた人には点が入る。これを全員が親を担当するまで繰り返し、最も点が多かった人が「性癖俳聖」(勝者、同点もあり)になる。

 カードのラインアップは「無表情」「感覚遮断」「ビデオレター」「マイクロビキニ」「団地妻」「触手責め」など。どんな性癖を詠んでもいいワイルドカード「鬼札」もある。拡張パック「性癖短歌」もあり、導入すると性癖のバリエーションが増える他、五七五でなく五七五七七を詠むルール「性癖短歌」、親が詠んだ五七五に七七をつなげるルール「性癖連歌」でも遊べるようになる。

photo 性癖短歌
photo 例えばこういう句が詠める

 パッケージ版に加え、アナログゲームをオンラインで遊ぶためのプラットフォーム「ココフォリア」上で遊べるオンラインデータ版を制作し、ピクシブの作品販売サイト「BOOTH」で頒布している。そもそもゲーム開発のスキルがないことと、アプリストアの審査を通るワケがないので、スマホアプリやPC向けゲームとしては企画しなかった。

photo オンライン版

 価格はパッケージ版性癖俳句が1800円、パッケージ版性癖短歌が1500円、オンライン版性癖俳句が1400円、オンライン版性癖俳句と性癖短歌のセットが1919円だ。1919円に設定した理由は……察してほしい。

 制作者は筆者と、同居しているパートナーの2人。どちらも同人活動の経験はあるが、ボードゲームをイチから作ったのは初めて。主に性癖の発案やSNSでの告知用画像の制作などはパートナーが、札のデザインや印刷所とのやりとり、オンライン版の制作などそれ以外の作業は基本的に筆者が担当している(そのため、本稿はあくまで筆者目線の備忘録と捉えてほしい)。

 ゲームはほとんど2人で作ったが、パッケージデザインのみ知人のデザイナー(エロ漫画の広告制作経験者)に外注した他、テストプレイについても十数人の知人に手伝ってもらった。「性癖俳句」などいくつかのワードは商標も申請中だ。

 ちなみに「エロい言葉で五七五を作る」アイデアを最初に出したのはパートナー(女性)。それを見た筆者が「これ、ゲームにできるんじゃね?」と思いボードゲーム化した。長くなるので本記事では省くが、ゲームが誕生した詳しい経緯はGame*Sparkおたくま経済新聞による取材記事なども参照してほしい。

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