環境省は3月17日、日本に生息する野生生物を対象に生物学的観点から絶滅の危険度を評価した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」を公表した。鳥類は計170種が掲載され、うち108種が絶滅危惧種と評価されたが、タンチョウは「絶滅危惧種」から外れた。
タンチョウは1952年時点ではわずか33羽にまで減少したが、積極的な保全活動によって徐々に個体数は回復。2004年2月には1000羽を超え、25年1月の調査では1927羽が確認された。現在国内に生息するタンチョウの成鳥は1200羽程度と試算されており、実際にはこれより多い可能性も高いという。
このため、前回までは「絶滅危惧II類」(絶滅の危険が増大している種)に分類されていたが、今回は「準絶滅危惧(NT)」に変更された。準絶滅危惧は、現時点での絶滅危険度は小さいものの、生息条件の変化によっては絶滅危惧として上位カテゴリーに移行する要素がある種という分類だ。
同様にアマミヤマシギも長年の保全活動が実を結び、絶滅危惧種から除外された。環境省は「こうした種についても国内希少野生動植物種の指定は継続しつつ、引き続き生息・生育状況を注視していく」としている。
一方で、ハマシギやニホンイシガメなど、かつては全国の干潟や水田等に広く普通に分布していたものの、新たに絶滅危惧種と評価された種もある。環境省は概ね5年ごとにレッドリストを見直しており、20年に公表した前回のレッドリストに比べると絶滅危惧種の数は鳥類で10種増え、爬虫類は1種減少、両生類は13種増えた。
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