スマートウォッチ「wena」復活 ソニーから学び、独立したaugment AIが目指す“ものづくり”とは
「wenaは復活します」──ソニーから承継した商標と特許を使い独立起業したaugment AI(東京都目黒区)の對馬哲平代表は3月17日、YouTubeと発表会でそう宣言した。同社は独立後初の製品となる「wena X(ウェナ クロス)」のクラウドファンディングを20日午前11時に始める。支援は4万6800円から。
wenaシリーズはもともと對馬氏が学生時代からあたためていた「お気に入りの腕時計に取り付けられるスマートウォッチ」というアイデアをソニーの新規事業創出プログラムを通じて実現した製品。時計本体ではなくバンドのほうにスマート機能を搭載するユニークな仕組みだ。
2016年6月に初号機「wena wrist」を発売。その後、世代を重ねて「wena 3」まで進化し、順調にユーザー数を拡大していた。しかしソニーは事業終了を決定し、26年2月28日に全てのサービスを終了した。「一度はもう終わったと思いました。でもどうしても諦めきることはできなかった」と對馬代表。
wena事業をリードしてきたチームでaugment AIを設立し、ソニーグループから商標・特許を継承した。そしてwena Xには「独立した今だからできることを全部詰め込んだ」という。
腕時計とスマートバンドの“2Way構造”
wena Xは、腕時計スタイルとスマートバンドスタイルを行き来できる“2Way構造”が特徴だ。特許出願中の着脱機構で付け替えはワンタッチ。例えば外出時は腕時計として、就寝時は時計部分を外してスマートバンドとして利用できる。
新規設計の本体は、1.53型(460×188ピクセル)の曲面AMOLED(有機EL)画面や加速度センサー、心拍センサーなどを搭載。リアルタイムOSベースの超省電力OS「wena OS」と合わせ、ハードとソフトの両面が進化した。内蔵バッテリーは80mAhだが、最長1週間使えるという。
スマートウォッチとしての機能は「睡眠」と「運動」にフォーカスした。130種類以上のエクササイズに対応し、トレーニングの質を高めるフィードバックを提供する。
さらにスリープテックのスタートアップ ACCELStars(アクセルスターズ)と資本業務提携を結び、wena X向けのAI睡眠分析機能を共同開発した。医科学研究に基づく睡眠解析でユーザーが無理なく睡眠を整えられるよう支援するという。
對馬氏は「独立したいまだからこそできることを全部詰め込みました。しかしこれがゴールではありません。万人受けするかは分かりませんが、熱狂してくれる誰かがいる、そういった尖った商品を世の中に送り出し続けます。これが僕らが大好きなソニーから学んだものづくりの姿勢です」としている。
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