イーロン・マスク氏、新会社「Neuralink」で4年後の脳マシンインタフェース実現目指す
自動運転電気自動車や宇宙開発を手掛けるイーロン・マスク氏が今度はBMI(脳マシンインタフェース)開発企業Neuralinkを立ち上げた。4年後には実用製品を世に出したいとしている。
自動運転電気自動車企業Teslaや宇宙開発企業SpaceXのCEO、イーロン・マスク氏がBMI(Brain Machine Interface:脳マシンインタフェース)デバイス開発企業Neuralinkを立ち上げたことを認めた。かつてマスク氏から頼まれてインタビュー記事を掲載したブログメディア「Wait But Why」が4月20日(現地時間)、Neuralinkとマスク氏の構想についての記事を公開した。
Nerualinkについては3月に米Wall Street Journalが報じていたが、今回マスク氏がその取り組みについて初めて自ら説明した。今回もマスク氏から取材依頼を受けたWait But Whyのティム・アーバン氏が解説している。
同社では、脳で考えたことを言語化せずにダイレクトに伝達できるようにするための体内に埋め込むAIチップ開発に取り組んでいるという。マスク氏は、このチップの埋め込みを「レーシック手術くらい手軽で安価なものにしたい」と語った。
まずは脳に障害を持つなどで意思伝達が難しい人向けのシステムを4年後には実現させ、8〜10年後には一般ユーザー向けに提供したいという。
将来的には脳内チップをAIシステムに接続することで人間の能力を増幅させたい考えだ。
脳にAIを直結させる危険性についてはマスク氏も認識しており、世の中に対して警告してきたが、「(警告しても)無駄だった。だから、(いずれにしても技術がその方向に進むなら)正しい方法で発展させるよう努力すべきだ」と語った。
Neuralinkには既に、スタンフォード大学やIBMでニューロチップを手掛けたポール・メロラ氏、ローレンス・リバモア国立研究所のナノテク研究センターの主任研究員であるヴァネッサ・トロサ氏などの頭脳が結集している。
Webサイトも既に公開されており、現在は求人リストだけが公開されている。
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