Cellプロセッサは9個のコアを持つ(2/2 ページ)

» 2005年02月08日 10時43分 公開
[IDG Japan]
IDG
前のページへ 1|2       

 SPUのそれぞれのコアには256Kバイトのキャッシュメモリが搭載され、PowerPCコアは32Kバイトの1次キャッシュと512Kバイトの2次キャッシュを備えると、ソニーのマイクロプロセッサ開発責任者、鈴置雅一氏は語った。キャッシュメモリは、頻繁にアクセスするデータをプロセッサの近くに保存しておいて、そうしたデータをメインメモリから取得することによる遅延を避けるためのもの。

 Cellのコアは共有バスで接続され、このバスがSPUのデータをやり取りすると鈴置氏。メモリコントローラとI/Oコントローラはチップセットに実装されるのではなく、プロセッサに直接統合される。

 Cellプロセッサで使われているインタフェースはいずれもRambusが設計したと、同社のマーケティングディレクター、リッチ・ウォームケ氏はCell発表前の取材で語っていた。メモリインタフェースはRambusのXDR(eXtreme Data Rate)規格を使い、I/Oインタフェースは同社のFlexIO技術を採用しているという。

 Cellは一度に10個の命令スレッドを処理できるため、処理エンジンに絶えずデータを送り込むために非常に高速なメモリバスとI/Oバスが必要だとウォームケ氏。XDRバスは3.2GHz、FlexIOバスは6.4GHzで動作するという。

 Cellは主にデジタルホームアプリケーション向けに設計されているが、幅広いプログラミングモデルで利用でき、おそらく多数のシステムに搭載されることになるかもしれないとカール氏。同氏によれば、ソニーら3社はプログラマー向けソフト開発ツールを構築するために、オープンソースコンパイラ開発者と協力している。

 7日に披露されたプロトタイプのウエハーとCellプロセッサは、ニューヨーク州イーストフィッシュキルにあるIBMの製造施設で90ナノメートルプロセス技術を使って作られたものだ。ソニーも今年、長崎の工場でCellを製造するという。

 従来のプロセッサと比べた場合、Cellはダイサイズが221平方ミリと大きい。最新版Pentium Mの大きさは84平方ミリ程度だ。

 プロセッサが比較的大きいと、1枚のウエハーから切り出せる枚数が少なくなるため、一般に製造コストはやや高くなる。しかしPS2のEmotion Engineもかなり大きく、ソニーが同製品を出荷した当初赤字だったことは広く知られているとアナリストのグラスコウスキ氏は言う。

 同氏は、7日に披露されたCellはプロトタイプであり、3社が65ナノメートルプロセス技術での製造準備を整えれば、大量出荷が始まる可能性が高いとしている。65ナノ技術を使えば、プロセッサのサイズを縮小して、製造コストを引き下げることができると同氏は述べている。

前のページへ 1|2       

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月14日 更新
  1. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. 約581gの軽さで美しい画面を持ち歩く! 日本エイサーの有機EL搭載14型モバイルディスプレイ「PE140Wsmiuux」を試す (2026年10月12日)
  4. 全48製品が最大40%オフ! BenQのディスプレイやプロジェクターがお得に! (2026年10月11日)
  5. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  6. Anthropicが小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表/Mistral AIが大規模言語モデル「Mistral Large 4」を公開 (2026年10月11日)
  7. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  8. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. オープンイヤー型の「ACCENTUM Clip」が初セール! 「ゼンハイザーオータムセール2026(第2弾)」開催 (2026年10月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー