部分的にデータを破壊できるUDOディスク、Plasmonが開発

» 2005年08月29日 19時29分 公開
[IDG Japan]
IDG

 英Plasmonは8月29日、ディスク上の特定のデータを物理的に破壊し、ほかのデータをそのまま残すことができるコンプライアンス向けの新しい光学ディスクを開発したことを明らかにした。

 このライトワンスディスクは同社のUDO(Ultra Density Optical)光学メディアフォーマットを基盤とし、29日から第3のメディアとして提供されるという。記憶容量はUDOのライトワンス版、リライタブル版と同じ30Gバイト。価格は1枚65ドルと、ライトワンス版UDO(60ドル)とリライタブル版(70ドル)の中間だ。

 UDOは相変化光学ストレージシステムだ。このようなシステムでは、ディスクの記録層の状態を非結晶と結晶の間で変化させることでデータを格納する。このような変化はディスクの反射率に影響し、この変化がデータをディスクから読み出す必要がある時に検出される。このコンプライアンス向けディスクでは、ファイルごとの占有域を結晶状態に変えることで、選択的にデータを破壊する。

 「元のデータの痕跡はまったく残らない」とPlasmon米国法人の広報担当者デイブ・デュポン氏。「そこにあったデータを手に入れるすべはない。データを上書きしても復旧できるHDDとは対照的だ。われわれはこれをデータの細断と呼んでいる」

 ただしこのシステムは、何のデータが破壊されたのか確認できるよう、ファイルのメタデータをそのまま残すよう設計されている。

 Plasmonは今年に入り、顧客からの要望を受けてこのシステムの開発に取りかかったとデュポン氏。企業は主に、欧米でプライバシー法により一定期間後に特定の個人データを破棄しなければならない場合や、米国において法の下で保存の必要がなくなったデータを破棄する場合にこのメディアが役に立つと考えている。

 「これは決定的証拠を排除する。企業が保存の必要がなくなった後でもデータを保持していた場合、それを裁判で証拠として使われるかもしれない」(同氏)

 UDOは2003年11月に立ち上げられ、HD DVDやBlu-ray Discと同様の青色レーザーを基盤としている。UDOディスクはMOディスクとほぼ同じカートリッジに入れられているため、MOドライブとUDOドライブを同じライブラリで組み合わせることが可能だ。そうすれば、MOベースのアーカイブシステムを持つ企業が、徐々に古いMOシステムを置き換えることが可能になる。2006年後半には、容量60Gバイトの第2世代のUDOディスクが市場に出回る予定という。

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