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世界を席巻する「GAFA」 Google、Apple、Facebook、Amazonの2018年まとめITはみ出しコラム(3/4 ページ)

昨今は「GAFA」とまとめて呼ばれることも多い、Google、Apple、Facebook、Amazon.com。世界を騒がせたこの4社の2018年を振り返ります。

Facebookーープライバシー軽視? 開始後14年で最悪の年に

 Facebookは14年前にマーク・ザッカーバーグCEOが立ち上げた、「世界中の人々をつなげるため」のサービスです。これまで個人情報の扱いで何度も批判され、その度に「ごめん、直す」と言い続けてきました。それでも、今年ほどいろんな問題が連続したのは初めてです。関連する出来事を時系列に並べておきます。


マーク・ザッカーバーグCEO(f8 2018より)

 だいぶ長くなりましたが、これでもFacebookが少しずつ発表した「これだけのフェイクアカウントを削除しました」のような発表は省いてあります。並べて見ると、いつもまず外部からすっぱ抜かれて、それについて言い訳し、謝罪して対策を発表する、というサイクルであることが分かります。

 ザッカーバーグ氏はどんなに謝罪しても、根本では今でも「プライバシーは社会規範ではなくなる」と考えているのではないでしょうか。金もうけのためではなく、「世界をつなげるため」にはプライバシーより成長を優先することが正しいと思っていた(今も思っている?)のかもしれません。

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 そこにGoogleのようなDon't be evilが入る余地はなく、価値観に付いていけない人は、買収した企業の創業者たちのように、去って行く。そんな印象の1年でした。

 ザッカーバーグ氏はまだ34歳。この最大の苦境をどう切り抜けていくのか、2019年も注目していきたいです。

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