“質実剛健”なスタイリッシュノートPC――NEC「LaVie L LL750/LG」:NEC春モデルの秘密兵器!?(1/2 ページ)

» 2008年01月23日 11時55分 公開
[富永ジュン,ITmedia]

インモールド成型を取り入れた新デザインのボディに注目

春モデルで唯一の新モデルとなる「LaVie L LL750/LG」

 NECの主力ノートPC「LaVie L」シリーズは、上位の「アドバンストタイプ」とより安価な「ベーシックタイプ」の計11モデル(店頭向け)で構成されている。実売価格で見ると上は20万5000円前後から下は13万5000円前後と幅は広く、手ごろな価格帯にラインアップをそろえるスタンダードタイプに人気が集まりがちだが、この春モデルで新たに投入された「LaVie L LL750/LG」は、アドバンストタイプに属しながら実売18万円前後と売れ筋の価格帯を意識しているのがポイントだ。1月末の発売を前に、試作機を入手できたので早速レビューをお届けしたい。

 なお、直販のNEC Directでは、これまでのアドバンストタイプが「LaVie G タイプL アドバンスト(P)」となり、本機に相当するモデルは「LaVie G タイプL アドバンスト(G)」と名称が異なるので注意したい。

 今回取り上げるLL750/LGの特徴は、何といっても「使いやすさ」にこだわった新デザインだろう。天板は清潔感のあるホワイトで、さらりとした手触りのなめらかなつや消しパネルが採用されている。従来モデルは天板の両サイドの角を大きく落とした、ビジネス向けのPCを連想させる台形デザインだったが、本機では側面のエッジを立て、天板上側の角のみにゆるやかなアールをつけることですっきりとした印象を際立たせている。

 また、天板上のNECロゴはサイズが大きくなったもののエンボス処理のみの控えめなものになった。底面のカラーはブラックで、前面は大きく角が切り込まれた船底型になっていて大きさや厚さをあまり感じさせない。これらの新デザインは「美しいプレートが浮き上がっている感じ」(同社開発スタッフ)がコンセプトとなっているとのことで、確かに液晶ディスプレイを閉じた際はPCらしさがぐっと抑えられるため、こじゃれたインテリアにもとけ込みやすいだろう。

天面部分は白一色だが、手触りはなめらかだ(写真=左)。NECのロゴはエンボス加工のシンプルなもの(写真=右)。ちなみに、ACアダプタのサイズは51(幅)×128(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量は約410グラムだ

グラビア印刷とインモールド成型で実現したグラデーションカラーをパームレスト面に採用する

 液晶ディスプレイを開けると、液晶ベゼル部分には天板と同じつや消しホワイトの抑え気味なイメージを残す一方で、それとは相反してつややかなパームレストが現れる。このパームレストは、手前がホワイト、キーボード周辺へと奥に行くにつれて落ち着いたシルバーに変わるという微妙なカラーのグラデーションとなっている。自然な色の変化なのでパッと見ただけではグラデーションになっていることに気が付かないぐらいだ。

 このパームレストには、プラスチック樹脂の射出成型の際に金型内にデザインを施したフィルムを挟み込むことで成型とデザインの転写を同時に行う「インモールド成形」が採用されているほか、デザインフィルムには繊細なグラデーションを実現するためにポスターなどに使われる、細やかな色の表現が可能なグラビア印刷が利用されている。インモールド成型は、携帯電話や化粧品のコンパクトなどで採用されている工法で、きずや汚れに強い上に高級感があるデザインが可能だ。

 なお、パームレストの表面はホワイトカラーを採用したこともあり、指紋などはほとんど目立たない。さらには、新たにラッチレスデザインを取り入れることにより、液晶ディスプレイの開閉のしやすさと液晶周りのすっきりとしたデザインを実現しているのも見逃せない。

シンプルながらハードとソフトの両面で使いやすさにこだわる

 本機のもう1つのアピールポイントが、「使いやすさ」だ。利用頻度が高いメモリーカードスロット(SDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPROと同PRO-HG/xDピクチャーカードをサポート)やヘッドフォン端子、無線LANのオン/オフスイッチを前面中央に配置するほか、両側面と背面の3面に4つのUSBポートを配置して常時接続する可能性が高いプリンタや外付けHDDなどは背面、マウスは右側など接続する機器に応じてポートが選べるよう配慮されている。ちなみに、左側面のUSBポートはPCの電源オフ時でもACアダプタを接続していれば、USB機器を充電できる「パワーオフUSB充電機能」を備える。毎日の通勤・通学などに携帯音楽プレイヤーなどを利用しているユーザーにとってはかなり“使える”機能だろう。

 ボディサイズは、362(幅)×266(奥行き)×38.1〜39.8ミリ(厚さ)と、これまでの370(幅)×278(奥行き)×43.3(厚さ)から一回り小さくなり、重量も約2.9キロと軽量化(従来モデルは3.5または3.6キロ)したことで取り回しやすくなったのも好印象だ。

 細かいところでは、システムの高負荷時にファンの風切り音が耳につく排気口を、背面に配置しているのもうれしいところだ。なお、本機はLaVie L アドバンストタイプに属しているが、上位機が持つHDMI端子や4ピンのIEEE1394、PCカードスロット、液晶ディスプレイ内蔵のWebカメラは省かれているので覚えておきたい。

アクセスしやすい前面にメモリカードスロットや無線LANの電源スイッチ、サウンドポートを並べる(写真=左)。春モデルではメモリースティックPRO-HGを新たにサポートした。背面は排気口とUSB 2.0のポートが1基用意される(写真=右)

左側面にギガビット対応の有線LANやアナログRGB出力、「パワーオフUSB充電機能」対応のUSB 2.0ポート、Express Card(54対応)スロットを備える(写真=左)。右側面はDVDスーパーマルチドライブと2基のUSBポートだけだ(写真=右)

 ハードウェア面だけでなく、ソフトウェア面でも工夫が随所にこらされている。付属ユーティリティー「LED消灯の設定」では、WinDVD for NEC、Windows Media Center、およびWindows Media Playerを全画面で起動すると液晶ディスプレイ周囲のLEDランプを自動的に消灯する設定ができる。これはDVD-Video再生時などにHDDアクセスランプや電源ランプといったLEDランプを消すことで、より集中して映像を鑑賞できるように配慮したものだ。

 このほか、Internet Explorer、Office Personal 2007、Adobe Readerの画面やデスクトップ上のアイコンサイズの拡大・縮小、エクスプローラのフォルダ内容の表示方法をワンタッチで変更可能な「ズームボタン」や、3種類の電源管理設定を簡単に切り替えられる「ECOボタン」、Webブラウザやメーラーなどをワンボタンで起動できる「ワンタッチスタートボタン」がキーボード上部に並ぶ。

春モデルで導入された「LED消灯の設定」(写真=左)。全画面表示に限定されるが、目障りなLEDランプが自動的に消えるので意外と重宝する。電源ボタンの隣にあるECOボタンを使えば、ワンタッチで電源プランを変更できるのは従来モデルと共通だ(写真=中央)。USB接続の3ボタン光学マウスが付属する(写真=右)

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