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» 2008年01月23日 11時55分 公開

“質実剛健”なスタイリッシュノートPC――NEC「LaVie L LL750/LG」NEC春モデルの秘密兵器!?(2/2 ページ)

[富永ジュン,ITmedia]
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CPU/メモリ/HDDは強化されるも液晶回りはダウングレード

15.4インチワイドのスーパーシャインビューEX液晶を採用する

 これまでは新モデルの特徴を見てきたが、PCの性能面はどうなのだろうか。

 仕様面では、前モデルのLL750/KGと比較してチップセットが改められたほか、CPU、メモリとHDD容量が強化された。CPUは1.73GHz駆動のCeleron 530から、デュアルコアで2.0GHz駆動のCore 2 Duo T7250へと大幅にパワーアップが行われ、チップセットはInel GM965 Express、無線LANモジュールはインテル製のIEEE802.11a/g/bと、“インテルCentrinoプロセッサー・テクノロジー”が採用される。

 上位モデルは、いずれもチップセットにATI Radeon Xpress 1250が採用されているので、LaVie L アドバンストタイプ唯一のインテル純正プラットフォーム搭載モデルとも言える。なお、プラットフォームの変更に伴い、グラフィックス機能もATI Radeon Xpress 1250の統合グラフィックスコアではなく、Intel GM965 Expressチップセット内蔵のIntel GMA X3100になった。なお、メモリはWindows Vistaでも快適な2GバイトのDDR2 SDRAM(1Gバイト×2/最大4Gバイト)という構成だ。

 ドライブ類は、容量160GバイトのSerial ATA HDD(5400rpm)と、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブだ。ギガビットLANやIEEE802.11a/g/b対応無線LANといったネットワーク機能に加え、パームレスト右側にFeliCaポートも内蔵されているため、FeliCaを利用したショッピングやログイン管理といった使い方も可能だ。

 1280×800ドットの表示に対応した15.4インチワイド液晶ディスプレイは、高輝度・高色純度・低反射をうたうNTSC比で約72%のスーパーシャインビューEX液晶が採用されている。前モデルでは15.4インチワイドながら1440×900ドット表示、NTSC比で約90%のスーパーシャインビューEX3液晶が搭載されていたことを考えると質、色再現性ともにダウングレードされた形となるが、Web直販モデルの「LaVie G タイプL アドバンスト(G)」ならばスーパーシャインビューEX3液晶が選択できるという「裏技」も用意されている(解像度は1440×900ドットで、価格は6090円アップ)。

※記事初出時、LaVie G タイプL アドバンスト(G)の解像度表記に誤りがありました。おわびして訂正させていただきます。

 やはりスーパーシャインビューEX3液晶と比較すると色味の鮮やかさも表現の豊かさも一段劣る感はぬぐいきれず、部屋の明るさに合わせて液晶の明るさを自動調節してくれる自動輝度センサを搭載していながら、光沢液晶ゆえに映り込みもそれなりに出てきてしまう。液晶ディスプレイの映りのよさを取るか、コストパフォーマンスを取るか用途と好みによって大きく賛否が分かれるところだろう。

パームレストからワンタッチボタンにかけてグラデーション(ホワイトからシルバー)になっているのが分かる(写真=左)。試作のためロゴのデザインなどは製品版と多少異なる可能性がある。上位モデルと異なり、メモリは1Gバイトのモジュール2枚(デュアルチャンネル動作)で搭載される(写真=右)。ニッケル水素バッテリーの形状も上位モデルとは異なる。容量は7.2ボルト4000mAhで、動作時間は約1.2時間と短い

 キーボードは、キーピッチが19ミリ、キーストロークが3ミリと従来モデルと同じ日本語87キーとなる。キートップはわずかなへこみがつけられていて、これが指先にフィットして入力しやすい。また、キーストロークとクリック感はしっかりとしているが比較的ソフトなキータッチと言えるだろう。カーソルキーがほかのキーから一段下がった独立レイアウトであるのは扱いやすいが、最下段の一番左端がCtrlキーではなくFnキーになっている。

 ポインティングデバイスのスクロールボタン付きNXパッドは、一般的な2ボタン+パッドタイプのもので、パッド面が広く取られている。また、マウスボタンの間に上下スクロールボタンがある。

デュアルコアCPUの採用でパフォーマンスは上々

試作機でのWindowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 最後にパフォーマンスを見てみよう。あくまで試作機ゆえ、製品版とは異なる可能性がある点はご了承願いたい。

 まず、Windowsエクスペリエンスインデックスの基本スコアは3.5とWindows Vistaを快適に利用できるだけのパフォーマンスは確保されている。詳しく見ていくと、グラフィックスとゲーム用グラフィックスが共に3.5で、それ以外の項目ではスコアが4台後半とグラフィックス以外のパフォーマンスは上々だ。ほかのベンチマークでも同じ傾向で、Final Fantasy XI Official Benchmark 3や3DMark06のスコアを見るとグラフィックスを売りにしていない一般的なオンラインゲームならば、まず問題なくプレイできるといっていい。CPUやメモリ、HDDといった基本コンポーネントの性能は高いので、Windows VistaやOfficeの起動などでもたつきを感じることはないだろう。

 冷却ファンの風切り音については、排気はそれなりに風量があるものの低音域の一定した音であることに加えて、排気ファンの回転数の変化もゆるやかなのであまり気にならない。また、排気口が背面にあるため、液晶ディスプレイが防音壁代わりとなってあまり耳につかない。

左からPCMark05、3DMark06(1280×800ドット)、FFベンチの結果。試作機ゆえスコアはあくまで参考値として見てほしい

 本機は、シングルコアCPUを搭載したエントリー向けノートPCのパフォーマンスでは物足りず、上位モデルに多く見られる高いデザイン性も捨てがたいが、価格は抑えたいという欲張りなユーザーにうってつけの1台だ。ハードウェアとソフトウェアの両面で従来モデルよりも幅広い層のユーザーを対象にした、バランスのよい仕上がりとなっている。ボディカラーに定番のホワイトを選んだことからもそのことが伺えるのではないだろうか。

 また、手軽なセカンドマシンとしてだけでなく、メインマシンの置き換えとしても十分に通用する性能を備えている点も見逃せない。Windows Vista Home PremiumとOffice Personal 2007をプリインストールしつつ、18万円前後という実売価格も適正と言えるだろう。

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