レビュー
» 2007年11月29日 16時45分 公開

3代目の飛躍:ただの“デコレーションPC”ではないのよね――ハローキティPCをガッツリと働かせた (1/2)

人は見ためによらないと言うが、それはPCにも当てはまる。“デコPC”扱いされがちなハローキティPCの神髄に迫る。

[田中宏昌,ITmedia]

ブラック&ゴールドを身にまとったハローキティ

NEC Directでは3代目となる「LaVie G ハローキティモデル ブラック&ゴールド」と「プレミアムマウス」

 今回取り上げる「ハローキティモデル ブラック&ゴールド」は、10月31日にNEC Directで発売されたサンリオとのコラボレーションPCだ。NEC Directとサンリオが手がけるコラボレーションPCは2004年の先々代2007年6月の先代に続いて3代目となる。

 これまでのモデルは、ハローキティらしくピンク調のカラーリングや宝石箱をイメージしたものであったが、3代目では先代のキラキラ感やコテコテ感を継承しつつ、ブラック&ゴールドというシックないでたちに生まれ変わったのが特徴だ。スワロフスキーのクリスタルガラスによるデコレーションはそのままに、PCのカラーリングがピンクからグロスブラックに、キティやハートマークの台座がシルバーからゴールド(24金メッキ)に変更されたことで、高級感がアップしているのも見逃せない。もちろん、キラキラ感あふれるオリジナル壁紙やスクリーンセーバーも新タイプになった。

 細かいところでは、ハートを模したイラストが新たにレーザー刻印されたほか、キティのリボン部分に使われる大きなクリスタルガラスが、より明るい色調に手直しされている(従来のままではブラックボディにとけ込んで目立たないため)。これらの変更により、これまでのデコレーションが好きな女性層だけでなく、20代から40代の“大人のキティファン”をも視野に入れた製品に仕上がったという。ちなみに、先代の生誕風景はこちらの記事(ハローキティモデルの生誕現場に行って、見た!)を見てほしい。使用しているパーツを除けば、基本的に本機も共通だ。

 NEC Directでは、LaVie G タイプL スタンダード(s)で全6色のカラーバリエーションを展開しているが、ハローキティモデルの場合はグロスブラックのみとなる。もっとも、このグロスブラックはNEC Directでのみ選択できる限定カラーであり、本機のようなデコレーションモデルにはふさわしい。ピアノブラック調の光沢感を出すために、天板を1枚1枚クリーンルームで塗装する手間のかかる作業が行われているのもグロスブラックならではだ。使っていると指紋や手の脂がやや目立つものの、落ち着きのある“KURO”色はなかなか見応えがある。ただそれだけに、ボディ底面のプラスチッキーなグレーが逆に目に付いてしまうのは残念なところだ。

液晶ディスプレイの天板部分に鎮座するハローキティ(写真=左と中央)。このキラキラ感とコテコテ感は従来機譲りだ。右の写真は2007年6月に発売された先代モデル。全19種377個ものCRYSTALLIZED - Swarovski Elementsを使った装飾は両モデル共通の仕様だ

デュアルコアCPUの採用でPCの性能を底上げ

 外観の変更だけでなく、PCの基本スペックを大幅に強化したのもハローキティモデル ブラック&ゴールドの見どころだ。ベースとなるモデルは、店頭販売向けの「LaVie L スタンダードタイプ(LL5xx)」に相当する「LaVie G タイプL スタンダード(s)」である。

 主なスペックは下の表にまとめたが、CPUは廉価版のMobile Sempronから、デュアルコアのTurion 64 X2に強化された。HDDの増量もうれしいところだが、この手の“デコPC”でメモリを標準2Gバイトも実装(最大4Gバイト)しているのは驚きだ。いくらメモリの価格が下落傾向にあるとはいえ、ベテランのPCユーザーほど“この感覚”が分かってもらえるのではないだろうか。それだけNEC Directの“本気度”が感じられるスペックとも言える。

 実際、同社の企画担当者が「PCのスペックを強化したことで家庭用途だけでなく、お仕事でも十分に対応できる製品に仕上がっています」というだけに、本機ではマイクロソフトのオフィススイートであるOffice Personal 2007がセットになったモデル(NEC Direct価格で22万4700円)も用意されている。多彩なBTOメニューを用意するNEC DirectのPCラインアップの中で、ハローキティモデルはBTOに非対応だが、これだけの基本スペックを備えていればWebブラウズやメールの送受信といった用途で不満を覚えることはないだろう。

 なお、実際の使用感やつっこんだレビューはこちら(ツヤツヤの“KURO”は好きですか?――LaVie G タイプL スタンダード(s)をめでる)やこちら(デザイン一新、ワンセグ搭載の売れ筋ノートPC――NEC「LaVie L LL590/KG」)の記事を参照してほしい。

15.4インチワイド液晶ディスプレイには光沢仕様のスーパーシャインビュー液晶を採用する(写真=左)。キーボードは19ミリピッチ/3ミリストロークで不規則な配列もなく扱いやすい(写真=中央)。ちょうネクタイのような意匠を持ち込んだタッチパッドのクリックボタンにも注目だ。キーボードの両側面をえぐったような「Stream Design」の採用が目を引く(写真=右)。ワンタッチボタンが右側に縦一列に並ぶのも珍しい

側面から見ると、天板部分にあるキティとハートマークの台座がいやがおうにも目に入る。SDHC対応SDメモリーカード/xDピクチャーカード/メモリースティックPRO対応のメモリカードスロットと無線LANの電源スイッチが前面に並ぶ(写真=左)。背面にはギガビット対応の有線LANポートと2基のUSB 2.0、アナログRGB出力端子がある(写真=右)
左側面にあるUSB端子は、PCの電源オフ時でもiPodに給電できる「パワーオフUSB充電機能」に対応している(写真=左)。そのほかにもExpressCard/54対応スロットとTypeII×1のPCカードスロット、4ピンのIEEE1394ポートがある。右側面はDVDスーパーマルチドライブと1基のUSB 2.0端子だけだ(写真=右)

ハローキティモデル3代目と2代目の主なスペック
モデル名 3代目(ブラック&ゴールド) 2代目(ピンク)
CPU Turion 64 X2 TL-52(1.6GHz) Mobile Sempron 3400+(1.8GHz)
メモリ 2Gバイト 1Gバイト
チップセット AMD M690V/SB600 Radeon Xpress 1100
HDD 120Gバイト 100Gバイト
液晶ディスプレイ 15.4インチワイド(スーパーシャインビュー液晶)
画面解像度 1280×800ドット
光学ドライブ DVD±R DL対応DVDスーパーマルチ
有線LAN ギガビット対応 100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN IEEE802.11a/g/b
バッテリー駆動時間 約1.8時間
本体サイズ(W×D×H) 360×267.5×46ミリ 360×260×36.6〜48ミリ
重量 約3.3キロ
OS Windows Vista Home Premium
NEC Direct価格(ベースモデル) 21万円 19万9500円

 さて、前置きが長くなったが、次のページでは3代目ハローキティモデルの実力を試してみよう。

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