「楽OS」搭載の「楽phone」を買ってしまった!:山谷剛史の「アジアン・アイティー」(1/2 ページ)

» 2011年09月08日 09時00分 公開
[山谷剛史,ITmedia]

実は3代目の中国独自OS搭載スマートフォン

 筆者が購入したのは「楽phone S1」という楽OS搭載の最新モデルだ。電脳街にあるレノボショップでは、同社のPCとともに“ごく普通”に販売されている。中国の自主開発規格というと、EVDをはじめとして、「欧米規格の製品より低価格」であることが多いが、楽Phone S1のレノボショップ価格は2499元(約3万円)と、中国で販売されているAndroid採用スマートフォンと比べてとりわけ安いわけではない。オンラインショップでは、もう少し安く、例えば、「淘宝網」の最安値ショップでは、約1600元(2万円弱)で販売するショップもあった。

楽phone S1のパッケージ。中国のスマートフォントしてはかなり豪華だ(写真=左)。楽OS搭載スマートフォントして三代目となるこのモデルには楽OS “2.0”が導入されている(写真=右)

レノボ独自OSということになっている楽OS搭載の「楽Phone S1」は、画面だけでなくベゼルもスライドしてアプリケーションを操作できる(写真=左)。本体搭載のボタン類は通常の“Androidスマートフォン”とほぼ共通する(写真=右)

 楽phone S1は、レノボの楽OS搭載スマートフォンでは3代目のモデルになる。初代の楽phoneは、2010年5月に登場した「W100」で、同じ年の9月には第2弾の「W101」がリリースされている。楽phoneが対応する3Gデータ通信は、CDMA 2000(キャリアは中国電信:China Telecom)、W-CDMA(同じく中国聯通:China Unicom)が対応する。なお、中国独自技術の「TD-SCDMA」(同じく中国移動:China Mobile)も予定されているが、製品はまだリリースされていない。

 中国が開発する先端独自規格では、リリースされても対応する製品がごくわずかとか、対応ソフトがまったく登場しないことがよくある。スマートフォン向けのOSでも、中国移動(China Mobile)が「OMS」を独自に開発しているが、このOSを採用したスマートフォン「OPhone」がレノボから2機種リリースされただけで、その2機種もいまではレノボのWebサイトですら存在が確認できない。

 そうした製品に比べれば、レノボの独自OSを搭載したモデルは、2年間で3回も新製品がリリースされ、同社のWebページで大きく紹介されたりレノボショップで主力商品として展開していたりすることは、この製品がレノボにとって“中国独自規格と大人のお付き合い”でないことを示している。中国のユーザーに支持されないことも中国の独自技術を採用する製品でありがちなことだが、楽phoneに限っては、まったく売れていない、ということではなく、“それなりに”実績があるという。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  10. 増えすぎたリモコンを1台に集約できる「SwitchBot 学習リモコン」がセールで14%オフの5990円に (2026年09月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー