オーソリニア配列キーボード「Keychron Q15 Max」を試す 美しいグリッド配列は人を選ぶ?(1/3 ページ)

» 2026年03月31日 16時10分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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 キーボードの配列に、ある種の不完全さを見いだす人は多いかもしれない。一見するとランダムにさえ見えるQWERTY配列だが、各列互い違いに並ぶキー配置はバラバラで、とっちらかった印象もある。

 それに対し、キーが格子状に整然と並ぶ配列が「オーソリニア配列」だ。本記事では完成品として入手できる、ほぼ唯一のオーソリニア配列キーボード「Keychron Q15 Max」を紹介する。

photo 美しく整然としたオーソリニア配列。左右のノブ、分割スペースバーなど一見してただ者ではない感が強い

古くて新しい? オーソリニア配列とは

 考えてみれば、100以上のキーが当たり前のキーボードを両手で自在に使いこなす現代人はすごいなと思う。手元を見ずにタッチタイプできる人も多い。

 だが、その多数のキーは整然とはしておらず、大きさはまちまちだし、各列で微妙にずれている。これは「ロウスタッガード配列」と呼ばれるもので、現在のキーボードの大多数が採用している配列だ。

 だが、これがエルゴノミクス的な使いやすさを優先した結果かと言えばそうでもない。元はタイプライターのアームが絡まないようにと考えられた配列が、「もうそれに慣れてしまったから」という理由で脈々と受け継がれているという説が有力だ。

 その証拠に、もともとタイプライターにない部分、機能キーやテンキーはきちんと並んでいる。よって本来はこのように整然と並んでいるべきだったはずだ、という見方もある。

photo スクリーンキーボードでさえもロウスタッガード配列だ

 このデフォクトスタンダードなロウスタッガード配列に対して、整然と格子状にキーが並ぶ配列をオーソリニア配列と呼ぶ。だが、オーソリニア配列は(MZ-80Kユーザー以外には)一般的ではなく、使いたければ自作するくらいしか入手手段がなかった。キットの内容にもよるが、少なくとも自作となればキースイッチとキーキャップは別途調達し、それらを一つ一つ組み立てていかなければならない。なかなかに骨の折れる作業だ。

 そこに登場したキーボードが、Keychron Q15 Max(以下、Q15 Max)だ。原稿執筆時点でほぼ唯一、完成品として入手できるオーソリニア配列キーボードとなる。実売価格は3万5000円前後で、カラーバリエーションはホワイトとブラック、キースイッチは3種類あり、詳細は後ほど紹介する。

 Q15 Maxは、一見して異質なたたずまいを持つキーボードだ。約65%サイズ相当のコンパクトなレイアウトに、プレミアムクラスの頑丈なアルミボディー。左右対称のダブルノブ、そして格子状に整列したキー。見た目のインパクトもさることながら、タイピング感の滑らかさや完成精度の高さ、そしてある種の「意地の悪さ」を併せ持った、かなりとがった存在だ。

 このQ15 Maxは、構造美とタイピング効率を追求するユーザーにとって、ある意味で最終回答となりうるポテンシャルを持っている。ただし、そこには相応の覚悟と慣れが求められる。この記事では、日常の仕事利用からライトなゲームプレイまでを視野に入れ、その魅力とクセの両面を見て行くことにしよう。

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