コーラで発電、ソニーのバイオ電池──完全ワイヤレスなDMFCスピーカーも:FC EXPO 2009(1/3 ページ)

» 2009年02月25日 20時24分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo 小型化と高出力化を果たした、パッシブ型バイオ電池の進化型

 ソニーは、燃料電池業界の展示会「FC EXPO 2009」で高出力化したパッシブ型バイオ電池とともに、コーラ1滴で発電を始めるバイオ電池のデモ、リチウムイオンバッテリーとダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)を組み合わせたハイブリッド燃料電池システムを採用するコンセプトモデルを公開した。

 パッシブ型バイオ電池は、ブドウ糖(炭水化物)を用いて発電する電池として2007年8月に開発を発表したもの。ブドウ糖を酵素で分解して活動エネルギーを取り出す生物(人間も含む)の仕組みを応用し、代わりに電気エネルギーを取り出して発電する。今回は2007年8月当時のものから、単位体積あたりの出力密度を2倍(1ccあたり1.25mWから2.5mW)に向上させた試作機を開発し、これまでの半分の体積(小型化した28cc/70mWのユニット3つ)でウォークマンを動作できるようにした。


photophoto パッシブ型バイオ電池の構造
photo バイオ電池は、コーラでも発電する

 さらに、コーラ飲料を注入すると発電するデモンストレーションにも人が集まっていた。仕組みはユニット型のバイオ電池試作機と同じだが、ブドウ糖を含む身近な飲料を1滴垂らすとモーターにつながったファンがかなり勢いよく回り出す。

 「コーラでなくてもよいのですが、ほかの飲料より効率がよかったので、あくまでデモ用として採用しました(笑)。もっと出力効率がよくなれば、ケータイのようなモバイル機器に標準装備するのも面白そうですね」(説明員)。……将来のケータイにおいては、無料通話分でなくコーラを分け合うという日もくるのだろうか。

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