パナソニックは同社従来品に比べ高出力化を進めた住宅用太陽光発電モジュールを開発した。SiC(炭化ケイ素)ダイオードを搭載したパワーコンディショナーといった周辺機器とともに提供する。
パナソニックは、太陽光発電システム容量1kW当たりの年間発電量で業界最高水準を実現した住宅用太陽光発電モジュール「HIT240シリーズ」と「HIT233シリーズ」を開発した。2012年3月8日から受注を開始する。
いずれも同社独自のSi(シリコン)太陽電池「HIT」の最新製品で、HIT240シリーズの変換効率は18.7%、HIT233シリーズの変換効率は18.2%。モジュール面積が1580×812mmであるHIT240シリーズの公称最大出力は240Wに達する。同サイズで公称最大出力が230Wの同社従来品「HIT230シリーズ」からさらに出力電力を向上させた。希望小売価格(税込)は、HIT240シリーズが1枚当たり18万2700円、HIT233シリーズが1枚当たり15万2250円。
この他、太陽光発電モジュールの周辺機器として「マルチストリング型/集中型パワーコンディショナー」に加え、「エネルギーモニター」や「モニタリングアダプター」などの新製品も、2012年3月8日から順次受注を始める。例えば、マルチストリング型パワーコンディショナーは4.0kWタイプと5.5kWタイプの2機種を用意した。変換効率はいずれも95%。一方の集中型パワーコンディショナーは、2.7kWタイプと4.0kWタイプの2機種を発売する。2.7kWタイプについてはSiC(炭化ケイ素)ダイオードを搭載したIPM(インテリジェントパワーモジュール)を新規に開発することで、変換効率を95.5%に高めた。
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