1月の電力需要は前月比16.5%増加、家庭向けが全国で大幅な伸び電力供給サービス

電気事業連合会が2月29日に発表した1月の電力需要実績によると、10電力会社の合計で対前年比では3.7%の減少だったが、前月比では16.5%の大幅な伸びを記録した。

» 2012年03月01日 15時33分 公開
[ITmedia]

 1月に入って全国各地で気温が低下したことを受けて、電力の使用量は各地で前月を大幅に上回る数値になった。沖縄を除く9地域において、いずれも2ケタ以上の増加率になり、最高の伸びを示した九州電力では19.5%と2割近く増えている。

 この増加傾向をユーザーの規模別にみると、家庭を中心とした小規模ユーザーに該当する「電灯電力」の使用量が前月から約4割増えており、全体の使用量を押し上げる要因になっている。一方、企業を中心とした「特定規模」のユーザーの使用量は、前月比1.7%の微増にとどまった。季節による電力使用量の増減は、小規模ユーザーの影響が大きいことが分かる。

 1年前の2011年1月の電力使用量と比べても、「電灯電力」と「特定規模」の両方ともわずかな減少にとどまっている。企業・家庭ともに、節電対策が顕著な効果を上げる状況には至っていないと言えそうだ。

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