電気事業連合会のデータによると、2012年2月の電力需要は前月比、前年比ともに微減となったが、減少幅は予想よりも小さかったようだ。
電気事業連合会は2012年3月30日、2012年2月の電力需要実績確報を公開した(図1)。2012年3月16日に発表した電力需要実績速報とは異なり、全国の10電力会社それぞれの実績を明らかにしたデータだ。
10電力会社合計の販売電力量は前月比2.05%減。前年同月比1.4%減となった。2012年1月に販売電力量が前月比16.5%と大幅増となったが、2月はほぼ横ばいで推移したことになる。
増減の傾向をユーザーの規模別に見ると、家庭を中心とした小規模ユーザーに該当する「電灯電力」の使用量が前月比9.15%減だったが、企業を中心とした「特定規模」のユーザーの使用量は、前月比4.13%増となった。
全国10社の電力販売量は前月比、前年同月比ともに微減だったが、電気事業連合会は減少幅がより大きくなると予測していたようだ。予想に反して微減に終わった理由を、2月の気温が前年に比べて低かったため,暖房需要が増加したためと分析している。
電力会社別に見ると、東北電力(±0%)と、中部電力(0.03%増)を除く8社が前月比減となっている。下げ幅が大きかったのは北海道電力(8.65%減)、四国電力(6.67%減)、沖縄電力(9.72%減)だ。
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