放送所全体の電力をまかなえる、NHKがメガソーラーのフル稼働開始自然エネルギー

大規模太陽光発電所の建設計画が各社から続々飛び出している。NHKはラジオ放送所の省エネ対策として太陽光発電システムの整備を進めてきた。建設が完了し、本日からフル稼働を始める。

» 2012年08月08日 11時20分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 日本放送協会(NHK)は、ラジオ放送の放送拠点である「菖蒲久喜ラジオ放送所」で進めていた太陽光発電システムの設置工事が完了し、2012年8月8日から最大出力の発電を始めると発表した(図1)。菖蒲久喜ラジオ放送所は、関東、甲信越を中心に、東は宮城県の一部、西は愛知県の一部までラジオ放送の電波を発信している。

図1 NHKが菖蒲久喜ラジオ放送所に設置した太陽光発電システム

 今回設置が済んだ太陽光発電システムの最大出力は2MW。日中の最大出力が得られる時間帯なら、ラジオ放送所全体が必要とする電力をすべて供給できるという。NHKによると、放送所にこの規模の太陽光発電システムを設置する例は日本初だ。

 設置した太陽光発電パネルの数は8120枚。設置面積は約3万m2。年間で合計200万kWhを発電できる見込みだという。

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