太陽光パネル工場の屋根を借りて売電、出力2MWのメガソーラーを設置自然エネルギー

石油元売大手の昭和シェル石油は、100%子会社のソーラーフロンティアの協力を得てメガソーラーを利用した売電事業を始める。太陽光発電パネルを生産している工場の屋根を借りてメガソーラーを建設する計画だ。

» 2012年11月01日 07時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 昭和シェル石油はソーラーフロンティアの国富工場(宮崎県東諸県郡国富町)の3番館の屋根を借り、最大出力2MW(2000kW)の太陽光発電システムを設置する。太陽光発電パネルにはソーラーフロンティアの製品を使う。2012年内の完成を目指して工事を進める。

 国富工場ではすでにソーラーフロンティアが太陽光発電に取り組んでおり、2番館の屋根に最大出力2MWの太陽光発電システムを設置してある。ただしこの太陽光発電システムによる電力はすべて工場で消費しており、売電はしていない。今回の昭和シェル石油による事業は国富工場では初めての売電事業となる。発電した電力は全量九州電力に売却する。

図1 ソーラーフロンティアの国富工場の航空写真。右側の2番館にはすでに太陽光発電システムが設置してある

 昭和シェル石油によるメガソーラー建設が決まり、国富町内の4カ所にメガソーラーが建つことになった。2012年9月にはソーラーフロンティアと矢野産業が、矢野産業所有の遊休地2カ所にメガソーラーを建設することを発表している。最大出力はそれぞれ2.2MWと1.1MWで、2013年3月末の稼働開始を予定している。計画中、建設中のものも合算すると、国富町内のメガソーラーの合計最大出力は約7.3MWになる。

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