14日と15日に連続して今冬の最大需要を記録した東京で、本日16日はさらに需要が増大する状況になっている。すでに朝の9時台で昨日の需要を200万kW以上も上回っている。東京電力の予報では17時台の需給率は93.7%だが、それを超える可能性がある。
東日本を中心に連日の冷え込みで電力需要が増えているが、中でも東京の増加が著しい。15日(火)の17時台に今冬で最大の4702万kWの需要を記録したのに続き、16日(水)も4700万kWの最大需要が予測されている。一方で供給力は前日よりも37万kW低下するため、需給率は93.7%まで上昇する見通しだ。
しかし、この予測を上回る需要が17時台に発生する可能性がある。すでに朝の9時台で4600万kWを超えるレベルに達しており、東京電力が8時30分時点で出した予測値を100万kW近くも上回っている。同程度の増加が17時台に生じると、需給率が95%を突破する可能性があるため、東京電力の管内では注意が必要だ。
そのほかの地域はさほど心配な状況にはない。寒さが厳しい北海道と東北では17時台にピークを迎えるが、いずれも需給率は90%を下回る見込み。中部から中国にかけては需要のピークが朝の9時台にシフトしている点が注目される。
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