福島県いわき市に東北地方で最大のメガソーラーを建設する計画が明らかになった。小名浜港近くの未利用地を利用し、その最大出力は18MWになる見込みだ。
建設予定地は2カ所。1カ所目は小名浜港(福島県いわき市)のそばにある日本化成の小名浜工場の敷地内だ(図1)。面積は約15万m2で、発電規模は最大で12MWとなる予定。もう1カ所も小名浜港のそばにある小名浜石油の敷地だ。面積は約9万m2で、発電規模は最大で6MWとなる見込み。2つのメガソーラーの最大出力を合計すると約18MWとなる。
今回の事業主である三菱商事は、建設予定地を選定するにあたり、日射量や日射時間などを細かく調査したという。その結果、小名浜港に2つのメガソーラーを建設することになった。三菱商事の調べでは小名浜港がある福島県いわき市は、東北地方の中でも年間日射量が最も高いという。
建設予定地は三菱商事が賃借する。三菱商事は現在、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用するために、経済産業省による設備認定手続きと、東北電力との連系協議を進めている。2012年度中、つまり2013年3月中に終了する見込みだという。つまり、1kWh当たり42円で売電できるということだ。2カ所のメガソーラーで発電した電力は固定価格買取制度を利用して東北電力に全量売電する。
手続きが終了次第、2013年の5月に着工する予定。竣工と稼働開始は2014年8月の予定。
太陽光発電事業では、複数の企業が共同出資で特別目的会社を設立し、その会社が設計、建築、運用、保守を担当することが多いが、今回の建設計画では三菱商事が設計、建設、運用、保守を担当する。建設した太陽光発電システムも三菱商事の所有とする。
ただし、三菱商事は今後事業パートナーを募集する可能性もあるとしている。
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