レオパレス21は、集合住宅の屋根を利用した太陽光発電事業を日本全国で推進していくことを発表した。目標は2014年3月末までに7000棟の屋根に太陽光発電システムを設置すること。実現すれば、合計の最大出力は100MWにも達する。
レオパレス21は2011年3月から、集合住宅のオーナーに太陽光発電システムを販売設置する事業を進めてきた。設置件数は2012年末で5000棟を超えるほどになった。合計の最大出力は47MWになるという。
また、福島県では点在する集合住宅の屋根に太陽光発電システムを取り付け、発電情報などをインターネットを通してコンピュータで管理することで「仮想メガソーラー」を設置する事業を進めている。
今回の事業は全国5000棟以上に太陽光発電システムを設置してきた経験と、福島での仮想メガソーラー事業で収集、分析した発電条件などのデータを生かしたものになるという。
事業を始めるにあたり、レオパレス21は発電事業を担当する特別目的会社を設立する。この会社がレオパレス21が管理する集合住宅のオーナーと交渉して、屋根を賃借し、太陽光発電システムを設置する。全国の系列の集合住宅に設置した太陽光発電システムが発電する電力は電力会社に全量売電する。特別目的会社は事業を進めるために必要になったら、金融機関から資金を調達する。発電状況の監視やメンテナンスは、ほかの企業に委託する。
2年足らずで系列の集合住宅5000棟のオーナーの依頼を受けて太陽光発電システムを設置してきた実績を考えると、2014年3月末までに7000棟、合計100MWという数字は十分達成可能だろう。100MWを超えて、どこまで発電量を伸ばすか楽しみだ。
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