東日本の冷え込みが続き、20日(水)は東京と東北で需給率が93%を超える。東京は今冬の最高を記録した前日から需要が減るものの、供給力も大幅に低下する。東北は需要が増えて2月に入ってからの最高値に達する一方、主力の火力発電所が故障で運転を停止している影響が大きい。
東京は雪が降った影響で、19日(火)は18時台に今冬で最高の4750万kWまで需要が増加して、需給率が93.8%に達した。続く20日(水)は朝9時台に需要がピークになる見通しだが、天気が回復して前日よりは200万kWも少なくなる。ただし同時に供給力を205万kW落とす予定で、需給率は93.4%まで上昇する。
さらに需給率が高くなるのが東北で、18時台に94.0%まで跳ね上がる予報が出ている。18日(月)の夜から出力100万kWの原町火力発電所1号機がボイラーの故障によって運転を停止している。このため通常よりも供給力が大幅に低下して、19日から2日連続で需給率が90%を超える。
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