b. 大出力
現在国内に設置されている風力発電用の風車の主流は、3枚の羽根(ローター)を備える水平軸のものだ。このような風車ではローターが回転する面積(円)と出力が正比例する。このためローターの直径を増やせば増やすほど、風車1台当たりから得られる電力が増える。日本では静岡県磐田市や島根県出雲市にローター直径90m(出力3MW)の風車が設置されている。
小型の風車を多数配置することで、大型の風車1台と同じ出力を得ることもできる。しかし大型にするほど、台数が減り、必要な設置面積を減らすことができる。特に洋上風力発電の場合は基礎部分のコストが設置コスト全体に占める割合が高い。洋上風力発電では大型風車以外の選択肢はないといってもよいだろう。従って、洋上風力に限れば、選択肢dも正解だ。
この他、大型化するほどローターが低速で回転するため、周辺環境として理解を得やすいといったメリットもある。
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