鹿児島で新たな大規模メガソーラー、ゴルフ場の跡地に25.8MWを建設自然エネルギー

豊富な日射量を生かしてメガソーラーの建設計画が相次ぐ鹿児島県で、大規模な開発プロジェクトが新たに始まった。県北部の湧水町にあるゴルフ場の跡地に、積水ハウスが発電能力25.8MWのメガソーラーを建設する。92億円をかけて、2014年8月末に完成する予定だ。

» 2013年07月24日 13時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 鹿児島県の湧水町(ゆうすいちょう)は山に囲まれた人口1万人強の町で、東側は宮崎県に接している。夏に雨の多い地域だが、年間の日照時間は全国平均並みの長さがある。この湧水町内にあるゴルフ場の跡地に大規模なメガソーラー「サンシャインエナジー湧水(仮称)」を建設するプロジェクトが7月23日から始まった(図1)。

図1 「サンシャインエナジー湧水(仮称)」を建設するゴルフ場跡地。出典:積水ハウス

 積水ハウスが約92億円の建設費をかけて進めるもので、完成は2014年8月末を予定している。30万平方メートルの敷地に8万6000枚の太陽光パネルを設置して、25.8MW(メガワット)の発電規模を実現する計画だ。年間の発電量は2850万kWhを見込み、一般家庭で7900世帯の電力使用量に相当する。

 すでに積水ハウスは固定価格買取制度の認定を受けており、発電した電力は1kWhあたり40円で九州電力に売電する予定である。年間の収入は11億3800万円を見込んでいる。買取期間の20年間で総収入は200億円を超える見通しだ。

 鹿児島県は特に沿岸部で日照時間が長く、工場の跡地などを利用して大規模なメガソーラーの建設が相次いでいる。最大のプロジェクトは京セラなどが鹿児島湾岸に建設中の「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」で、2013年の秋に70MWの規模で発電を開始する予定である。

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