沖縄で最大のメガソーラーを石油基地に、12MWで2015年3月に稼働スマートファクトリ

石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーが沖縄の本島に大規模なメガソーラーを建設することを決めた。グループ会社が運営する石油基地の中に12MWの発電設備を実現させる計画で、沖縄県で最大のメガソーラーになる。福島県と秋田県にある製油所の跡地にもメガソーラーを展開する。

» 2013年08月12日 07時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 JX日鉱日石エネルギーが沖縄でメガソーラーを建設する場所は本島の中部、うるま市にある「沖縄石油基地」の構内である(図1)。約200万平方メートルの広大な敷地に45基の原油タンクを擁する国内有数の石油基地で、空き地になっている18万平方メートルを使って太陽光発電設備を建設する計画だ。

図1 メガソーラーを建設する「沖縄石油基地」。出典:沖縄石油基地

 メガソーラーの発電能力は12MW(メガワット)で、運転開始は2015年3月を予定している。完成すれば沖縄県で最大の規模になる。沖縄は日射量に恵まれているものの、広い空き地が少ないことなどから、現時点では沖縄電力が運営する「宮古島メガソーラー」の4MWが最大である。

 JX日鉱日石は縮小する石油事業に対応して、全国各地の石油関連施設を活用したメガソーラー事業を拡大中だ。沖縄のプロジェクトと並行して、福島県と秋田県でもメガソーラーの建設を進める。いわき市にある小名浜油槽所の跡地では、1MWの規模で2014年3月に稼働させる。秋田市の秋田製油所の跡地には、4MWで2014年8月からの運転開始を予定している。

 すでに宮城県と山口県の製油所ではメガソーラーが稼働中で、さらに茨城県にある油槽所の跡地でも2013年11月から発電を開始する。新たに建設する3カ所を加えると、合計6カ所で22MWの発電規模になる。今後も全国の保有施設にメガソーラーや風力発電所を展開して、再生可能エネルギーによる発電事業を拡大していく。

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