札幌市がLED照明を採用する際の条件は3つあったのだという。既存の照明と同等の明るさを確保できること、従来の雰囲気を損なわないこと、高品質であることだ。
同社によれば札幌市は導入の結果に満足しているのだという。ライトアップ用の大出力品については「既存の水銀灯と比較し、明るさは同等以上確保されている」とした。雰囲気については「落ち着いた色味で、観光客の皆さまもごゆっくり鑑賞して頂いていると感じる」という。品質については「時計台ライトアップ用LED照明により以前よりシャープな陰影ができ、建物がより立体的に浮き立つ感じになり、見栄えが良くなった」という。
同社が導入した大出力品は、水銀灯などのHID(High Intensity Discharge)照明を代替する「REALPOWER」シリーズのうち、「OPH-R32・N-T」(図5)。LED素子を同心円状に並べた照明だ。全光束5500lm、色温度5000K、消費電力50Wの製品だ。水銀灯700W相当の照明である。消費電力を水銀灯と比較して最大80%削減できる他、寿命が4倍と長い。
直管形LEDは「REALTUBE」シリーズのうち、「OPJ-1200XA・L」を導入。全光束1600lm、色温度3000K、消費電力19W(ランプ部分)。通常の蛍光灯と同じG13口金を使う。蛍光灯40形相当の照明であり、消費電力を最大60%削減できる。
REALTUBEでは電源を外付けする仕様の品種を導入した。「電源外付けタイプは発売開始から時間がたっており、イトーヨーカ堂への導入事例など、実績が多い。札幌市からはこの点を評価された」(OPTILED LIGHTING)。
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