買取価格が太陽光の1.5倍、それでも普及しない小形風力蓄電・発電機器(2/2 ページ)

» 2014年12月26日 13時30分 公開
[畑陽一郎スマートジャパン]
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事業は2つ、設計・試作とフィールド試験

 研究開発は2つの事業に分かれる。「小形風力発電部品標準化」事業では、国内外の規格を調査して、設計要件を抽出。部品の設計、試作、性能評価を進める。もう1つの事業で進めるフィールド試験評価を反映して、最終的な標準仕様を定める流れだ。

 「小形風力発電部品実証研究」事業では試作した部品を実機に組み込み、実証フィールドでシステム性能やコンポーネント性能を評価する。

 2014年12月17日には2つの事業の委託予定先を発表した。小形風力発電部品標準化は委託事業として進め、NEDOが費用を100%負担する。委託先は日本小形風力発電協会の他、東京理科大学、三重大学、東京大学、金沢大学、産業技術総合研究所だ。

 小形風力発電部品実証研究はNEDOとの共同研究として進めるため、NEDOの費用負担は3分の2。日本小形風力発電協会の他、安川電機、東洋電機製造、ダイナックス、デンロコーポレーション、内田鍛工と共同研究を進める。

 「それぞれ、1〜2カ月後に契約が成立する見込みだ。成立時に正式な採択となり、その後、委託先ごとの研究担当範囲を公表する」(NEDO新エネルギー部)。

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