お風呂の残り湯でも発電するマグネシウム電池、スマホ30台をフル充電スマートエネルギーWeek 2016(2/2 ページ)

» 2016年03月04日 13時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]
前のページへ 1|2       

水と付属の塩を混ぜて注ぐだけ

 WattSattの使い方は以下の通り。まず外側の白いカバーを外す(図2)。これはひっくりかえすと給水トレイとして機能し、まずここに付属している塩を入れる。次に用意した2リットルの水を注ぎ、付属のかくはん棒でよく混ぜる(図3)。最後に完成した塩水を本体に注いでいく。なお、使用する水はお風呂の残り湯などでも代用可能だ。

図2 カバーを外した状態 /図3 カバー中に付属の塩を入れ2リットルの水を注ぎ、混ぜる(クリックで拡大)

 塩水を注いだ後は、数十秒ほど待つ。5つのUBSインタフェースの横についているLEDランプが点灯すると使用可能だ(図4)。

図4 5つのUSBインタフェースの横にLEDランプがある。これが点灯すると充電可能だ

 藤倉ゴム工業は2011年の東日本大震災により、福島県南相馬市に所有する複数の生産工場などが大きな被害を受けた経験を持つ。こうした災害時の経験が今回のWattSattの開発につながっているという。

 WattSattは2016年夏ごろの発売を予定しているが、価格などについては現時点で未定だ。「主に自治体や病院などを中心に販売していく計画だが、一般家庭向けの販売も検討していきたい」(ブース担当者)

図5 発電中のWattSatt(クリックで拡大)
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.