お風呂の残り湯でも発電するマグネシウム電池、スマホ30台をフル充電スマートエネルギーWeek 2016(1/2 ページ)

藤倉ゴム工業は「第7回 国際二次電池展」でマグネシウム空気電池「WattSatt」を展示した。水を用意するだけで発電可能で、スマートフォンを30台充電できるという。2016年夏に発売する予定だ。

» 2016年03月04日 13時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 藤倉ゴム工業はエネルギーの総合展示会「スマートエネルギーWeek 2016」内で開催されている「第7回 国際二次電池展」(2016年3月2〜4日、東京ビッグサイト)に出展し、新製品の非常用マグネシウム空気電池「WattSatt(ワットサット)」を披露した(図1)。2016年夏をめどに発売する予定だ。

図1「WattSatt」の外観(クリックで拡大)

 WattSattは金属マグネシウムに水を加えることで発電する一次電池。災害時などに電源の確保の困った場合でも、2リットルの水さえ用意すれば、その場で280Wh(ワット時)の電力を発電できる。

 特徴の1つが出力の高さで、本体には5つのUSBインタフェースを備え、スマートフォンを5台同時に充電可能だという。スマートフォンの場合はWattSatt1台で30台をフル充電できる。試験では1時間ごとに充電するスマートフォンを交換した場合、45台のスマートフォンを60%程度の容量まで充電できたという。

 外形寸法は210×143×210ミリメートルで、注水前の重さは1.9キログラム。数年単位での長期保存が可能だ。

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