連載
» 2016年03月14日 07時00分 公開

電気料金の新プラン検証シリーズ(27):首都圏を攻める電力会社、地元にないシンプルなメニュー (2/3)

[石田雅也,スマートジャパン]

標準家庭では「北陸かがやき契約」が最安

 電力会社が首都圏で提供する料金プランの中で、標準的な家庭(契約電力30A、月間使用量300kWh)の場合に最も安くなるのは北陸電力の「北陸かがやき契約」である。月額で7593円になり、東京電力の「従量電灯B」よりも271円安い。基本料金と電力量料金の1段目(120kWhまで)は同額で、2段目以降の単価を低く設定した(図5)。

5 「北陸かがやき契約」の単価。出典:北陸電力

 最大の特徴は4段料金制をとっている点だ。3段目(300kWh超〜400kWh)の単価を「従量電灯B」から4円以上も安く設定している。このため月間の使用量が400kWhの家庭では毎月704円の差になる(図6)。割引率に換算すると6%である。

図6 「北陸かがやき契約」のモデルケースの料金比較(画像をクリックすると拡大)。燃料費調整額を含まない。出典:北陸電力

 北陸電力は地元でも全国一安い料金で販売している。発電コストの低さを武器に首都圏でも割安の電力を提供する計画だが、当面は供給力が限られるために契約数を1000件に限定する。契約電力は30A以上が対象になる。

 月間の使用量が標準的な家庭では、北陸電力の次に東北電力のプランが安い。首都圏の家庭向けに販売する「よりそう、でんき」は基本料金が東京電力の「従量電灯B」と同額で、電力量料金を2段階に設定した(図7)。

図7 「よりそう、でんき」の単価。出典:東北電力

 標準家庭(契約電力30A、月間使用量300kWh)の場合には月間の電気料金が7670円になり、「従量電灯B」と比べて194円安くなる。ただし300kWh超の単価(30.02円)が「従量電灯B」(29.93円)よりもわずかながら高い。300kWhを超える家庭では差額が小さくなっていく。

 「よりそう、でんき」ではインターネットを使って電力の使用量を確認した場合やクレジットカードで電気料金を支払った場合に「よりそうeポイント」を付与する。このポイントを使って東北電力管内の7県の特産品と交換することが可能だ(図8)。復興支援の基金に寄付することもできる。

図8 「よりそう、でんき」のモデルケースの料金比較(上、燃料費調整額を含まない)、「よりそうeポイント」の交換サービス例(下)。出典:東北電力

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.