低圧の太陽光発電の出力制御、ルール変更を待たずに先手を打つ太陽光(1/2 ページ)

FITが始まって急速に広まった太陽光発電設備。現在、東京・関西・中部電力管内では出力50kW未満の低圧設備に出力制御の義務は課されていないが、将来こうした規制が強化される可能性もある。定期的なメンテナンスなどについても同様だ。新電元工業は「第6回 スマートグリッドEXPO」で、こうした出力制御や遠隔監視などのメンテナンスニーズに対応する新製品を展示した。

» 2016年03月14日 13時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 新電元工業は「スマートエネルギーWeek 2016」内の「第6回 スマートグリッドEXPO」(2016年3月2〜4日、東京ビッグサイト)に出展し、低圧発電設備向けのパワーコンディショナや遠隔監視装置などの新製品を披露した。

 パワーコンディショナでは同社の「SOLGRID」シリーズに新たに追加する三相12.3kW(キロワット)のモデルを展示した(図1)。

図1 「SOLGRID」シリーズの三相12.3kWモデル(クリックで拡大)

 従来のSOLGRIDシリーズでは三相9.9/10kW、単相9.9kWを展開していた。しかし50kW未満の低圧設備の範囲で最大限の発電規模を目指す場合、これらの製品であれば5台設置する必要がある。新しく用意する12.3kWモデルであれば4台の設置で済むため、設置場所の省スペース化や施工時間の短縮、メンテナンスコストの低減が見込める。

 変換効率は93.5%で、入力電圧範囲はDC150〜600ボルト。出力制御機能(狭義PCS)も備える。既に受注を受け付けており、2016年5月をめどに納入を開始する計画だという。

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