見えない欠陥を可視化する、サーモグラフィ検査の利点太陽光発電所のトラブル対策(2)(2/4 ページ)

» 2016年09月29日 07時00分 公開

検査の流れを確認

 サーモグラフィ検査の実施手順は以下の通りである。

  • 1.発電所の仕様の確認……配置図や単線結線図、各機器仕様書を確認し、測定対象や測定ルートを事前に把握する
図3 まず配置図や機器の仕様書を確認 出典:アドラーソーラーワークス
  • 2.検査機器の準備……事前に検査機器の動作、バッテリーの充電、画像を保存するストレージカードの確認などを行う
図4 検査機器の事前確認も重要だ 出典:アドラーソーラーワークス
  • 3.チェックリストの準備……発見した欠陥を記載するためのリストを準備する
  • 4.検査の実施……太陽光発電システムの設置状況によっては高所作業車などの準備が必要な場合がある
図5 設置状況に合わせた準備を行う 出典:アドラーソーラーワークス
  • 5.検査データの分析……ソフトウェアを使用し、現場で取得したデータから温度差を計算し、欠陥部分の特定を進める。測定温度そのものではなく、異常部分と健常部分の温度差(相対)を捉える
図6 温度差の計算などは専用のソフトウェアを用いる 出典:アドラーソーラーワークス

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.