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» 2016年11月24日 13時00分 公開

法制度・規制:石炭火力「全廃」へ、英国・フランス・カナダ (3/3)

[畑陽一郎,スマートジャパン]
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既に太陽光が石炭を追い抜いた

 英国は再生可能エネルギーへの取り組みが一時遅れていたものの、2015年には再生可能エネルギーへの投資額が、中国、米国、日本に次いで世界第4位となっている。例えば、太陽光発電の新設規模では、2015年に世界第4位(累積第6位)の位置にあり、風力発電では新設・累積とも10位以内を占める。バイオマス発電の成長率も高い。

 このような投資は成果を生んでいる。英国政府によれば、全発電量に占める石炭火力の比率は低下傾向にある(図5)。

図5 英国における方式別発電量の推移(1990年〜2015年) 下方の藍色の部分が石炭火力、緑色が天然ガス、紫が原子力、オレンジが風力と太陽光 出典:DBEIS

 2016年に入ると、この傾向はさらに加速。英国の気候変動やエネルギー関連のシンクタンクであるCarbon Briefは、2016年10月に英国の石炭火力と太陽光発電について興味深い調査報告書を発表している。

 調査報告書によれば、2016年4〜9月期において、英国史上初めて、太陽光による発電量が石炭火力の発電量を上回った。同期間における全発電量に対するシェアは、太陽光が5.2%、石炭火力が4.7%だった。

 具体的な石炭火力廃止政策を実行に移す前の段階で、他の電力源の開発がうまく進んでいる形だ。

【更新履歴】記事公開後、図1を追加しました(2016年11月24日)。



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