NECの個会社であるNECエナジーソリューションズは欧州で最大規模となる蓄電システムについて、EnspireME(エンスパイアミー)と契約を締結した。システム稼働は2017年12月を予定する。
NECの子会社であるNECエナジーソリューションズは、一カ所に設置する蓄電システムとして欧州で最大規模となる蓄電システムについて、EnspireME(エンスパイアミー)と契約を締結したと発表した。出力は48MW(メガワット)で、容量は50MWh(メガワット時)以上。蓄電システムの構築作業に加えて、10年間の保守を担うという。
EnspireMEは同蓄電システムを活用して、大規模停電などに備え一定の予備電力を確保する手段として活用する予備電力市場向けサービスや、再生可能エネルギー発電事業者向けの出力サービスなどを提供予定。システム稼働は2017年12月を予定する。
NECのESS事業部で部長を務める江澤道広氏は、リリース上で「今回の大規模蓄電システム導入実績を通じて、NECが持つ“電池からSIまで”のトータルな蓄電ノウハウを生かしたビジネス展開を世界的に拡大していく」とコメントしている。
EnspireMEは、三菱商事とオランダ公営の総合エネルギー事業会社Eneco(エネコ)との出資で設立された合弁会社である。三菱電機とEnecoはこれまで、Luchterduinen(ルフタダウネン)洋上風力発電所や、Norther(ノーザー)洋上風力発電所の建設など、欧州の洋上風力発電事業において長期的な戦略的提携を行ってきた。
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