2017年冬季における洋上大気中のCO2濃度は、東経137度線の北緯7度〜33度の平均値が409.9ppm、東経165度線の北緯9度〜28度の平均値が407.1ppmで、いずれも観測史上最高を更新した。前年からの増加量は東経137度線において+5.4ppmで、最近5年間の平均年増加である1年当たり+2.1ppmより大きくなっている。
表面海水中のCO2濃度も、長期的には大気中と同程度の割合で増加し続けている。一般的に、東経137度線と東経165度線における冬季の海域では、洋上大気中の濃度が表面海水中の濃度を上回っているため、海洋が大気からCO2を吸収して蓄積しているという。
図2-1〜3:国内3地点の大気中CO2濃度の月・年平均値の経年劣化/図3:北西太平洋域における洋上大気中と表面海水中の冬季CO2濃度平均値の経年劣化/図4:日本の南東上空6km付近での飛行経路上の大気中CO2濃度の平均値 (クリックで拡大) 出典:気象庁南東(神奈川県綾瀬市-南鳥島間)での上空6km付近は、2017年4月の飛行経路上におけるCO2濃度の平均値は409.6ppmで、観測史上最高を更新した。2016年に行った12回の観測の平均値404.2ppmも観測史上最高を更新。前年からの増加量+3.4ppmは、最近5年間の平均年増加量である1年あたり+2.5ppmより大きくなっている。
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