食品廃棄物が1600世帯分の電力に、秋田市にバイオガス発電所:自然エネルギー
日立造船グループでバイオマス発電事業を行うナチュラルエナジージャパンは、秋田市にバイオガス発電所を建設した。市内で発生する食品廃棄物から作るバイオガスで発電し、一般家庭1600世帯分の発電量を見込んでいる。
食品廃棄物から取り出したメタンガスを利用するバイオガス発電所が秋田市に完成した。日立造船グループでバイオマス発電事業を行うナチュラルエナジージャパンが建設した「秋田バイオガス発電所」だ。総事業費は30億円で、稼働は2017年8月下旬を予定している。
「秋田バイオガス発電所」の外観 出典:日立造船
発電所では秋田市内のホテルや飲食店、食品加工会社、学校などから発生する事業系食品廃棄物をメタン発酵させてバイオガスを生成し、燃料として利用する。メタン発酵には日立造船が開発した「生ごみの無希釈二相循環式メタン発酵システム(WTMシステム)」を導入した。1日当たり50トンの食品廃棄物を処理できるという。
「生ごみの無希釈二相循環式メタン発酵システム」の概要 出典:日立造船
発電した電力は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を利用して売電を行う。年間の発電量は一般家庭1600世帯分の年間電力消費量に相当する約523万kWh(キロワット時)を見込んでいる。
京都府にパーム油を使うバイオマス発電所、2600世帯分を発電
非食用パームオイルを燃料に利用するバイオマス発電所が京都に完成した。三恵エナジーが福知山市に建設した発電所で、年間2600世帯分の発電量を見込んでいる。同社によると、パームオイルを利用した発電所には他の発電方法と比較して複数のメリットがあるという。
食品廃棄物でバイオマス発電、静岡県がモデルケースを公表へ
静岡県は食品廃棄物から取り出したメタンガスで発電する小型プラントを開発し、実用化に向けた実証実験に着手する。複数の食品工場で事例を蓄積し、試験結果を業種ごとのモデルケースとして公表する。県内の食品加工業や小売業におけるバイオマス資源の利活用を促進し、エネルギーの地産地消を後押ししたい考えだ。
消化ガスで440世帯分を発電、地域新電力がエネルギーを地産地消
鳥取市で下水処理場で発生する消化ガスを利用したバイオマス発電事業がスタートする。発電した電力を地域新電力が買い取って販売し、エネルギーの地産地消を目指すプロジェクトだ。
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