埼玉高速鉄道は埼玉スタジアム線の浦和美園駅の駅舎屋上階に、太陽光発電システムを設置導入し、発電を開始した。全量を駅構内や本社施設の電力として活用する。
埼玉高速鉄道(さいたま市)は、埼玉スタジアム線浦和美園駅(同市)の駅舎屋上階に太陽光発電システムを導入し、このほど発電を開始した。太陽光発電システムの設置は同社では初の試みで、駅構内や電車内の照明LED化に続くCO2削減の新たな取り組みの1つになるという。
同太陽光発電システムの発電出力は55キロワット(kW)で、発電全量を駅構内や本社施設の照明など使用する電力の一部として活用する。これにより、年間で約63メガワット時(MWh)の電力削減と、約36トン(クスノキ679本分に相当)のCO2削減効果が期待できるとする。
なお、浦和美園駅の改札口付近に電力量の表示モニターを設置し、太陽光発電システムで供給される電力量をリアルタイムに確認できるようにしている。
埼玉高速鉄道は、高速鉄道東京7号線の埼玉県内部分(川口市、さいたま市)の建設と運営を行う第三セクターとして1992年3月に設立されたもので、2001年3月に鉄道事業を開始している。区間は赤羽岩淵〜浦和美園までで、営業距離は14.6km。現在は、東京メトロ南北線、東急目黒線と相互乗り入れを行い、浦和美園〜日吉間の運行を行っている。
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