綱島SSTでは、街から生まれるイノベーションの事業化も狙う。同取り組みは「Tsunashima SST Lab」として枠組みされ、パナソニックと慶應義塾大学を中心として、さまざまな企業、大学、住民や自治体とのオープンイノベーションに取り組み、アイデアをパッケージ化、事業モデルへと推進する。
綱島SSTのまちびらきに併せて開催した記者会見で、パナソニック執行役員の井戸正弘氏はTsunashima SST Labを「綱島地域の社会課題を、エネルギー・セキュリティ・モビリティ・ウェルネス・コミュニティ・ファシリティといった6つの観点で抽出し、新たなソリューションを生み出す試み」と説明する。
イノベーションの事業化についても言及し、「(イノベーション創出は)アイデア出しに終わってしまうところもあるが、私たちはこの街を活用して実証し事業化まで行うサスティナブルな事業活動を展開していきたい」(井戸氏)とした。
パナソニック社長の津賀一宏氏は、綱島SSTの立地はかつて津賀氏が新入社員時代に研修を受けた思い入れが深い土地だとしつつ、「この地を活用し、パートナーや地域住民と共に持続的に進化し続ける街づくりを進めることで、(同社ブランドスローガンである)A Better Life, A Better Worldへの貢献を目指す」と語った。
また、同記者会見では綱島SSTに次ぐSSTプロジェクトを発表。大阪府吹田市の同社が保有する工場跡地に「吹田SST」を建設し、2022年頃の完成を予定する。吹田SSTでは、吹田市と摂津市が推進する北大阪健康医療都市構想と連携するものとして、テーマは多世代居住・地域共生・健康介護であるとした。
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