ニュース
» 2018年04月11日 07時00分 公開

基礎から学ぶ太陽光発電所の雑草対策(1):急増する太陽光発電の「雑草トラブル」、知っておきたいリスクと対策 (2/4)

[増田幹弘 野原ホールディングス株式会社,スマートジャパン]

雑草によって起きる具体的なトラブル事例

 私は太陽光発電所の管理ポイントを説明する際に、「発電所の管理は農地の管理ととても似ています」と伝えています。なぜ農地と似ているかというと、発電所も雑草などの植物だけでなく、風雨や動物による被害を受けます。そこでこうしたリスクに対し、農地の管理と同じように対策を行っていく必要があるということです。

 以下では、われわれが行った現地調査の中で、実際に遭遇したトラブル事例の内容とともに、雑草によるリスクやトラブルについてお話しします。

 私の経験上、雑草が太陽光発電事業に与える被害・影響やリスクは、大きく以下のように分類できると考えています。まず、被害・トラブルの対象は「発電事業」と「近隣・地域」に分類できます。さらに、それぞれの対象に与える(あるいは、対象から受ける)被害・トラブルの内容も2つに分類できます。1つは雑草が原因となって直接被害を与える「直接リスク」、もう1つは雑草や、その対策が引き起こす「間接リスク」です。 例えば、「発電事業」に与えるトラブルでは、伸びた雑草の影によって発電量が低下するといったトラブルは「直接リスク」に、雑草を刈るために導入した草刈機で送電ケーブルを切断してしまったといった例は「間接リスク」に分類できます。

 「近隣・地域」の場合は、敷地の雑草が隣接の農家や道路まで進入したといったトラブルは「直接リスク」、発電所内で生息する害虫・動物が周辺地域の作物にとりつき被害が出たといった場合は「間接リスク」となります。

雑草で太陽光パネルに影がかかり、発電量が減少する例も

 この分類に基づいて、太陽光発電所に関連する雑草に起因したトラブルの代表例を、以下の表にまとめてみました。

雑草に起因するリスクの分類表

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.